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MARY WIGHAM SAL やっと刺しています!


参加宣言を果たしたものの、布のことで迷ってなかなか始められなかった、NEEDLE PRINT の MARY WIGHAM SAL。
2週間も前になりますが、期待していたロモランタンで行われたサロンでも、思っていた布はゲットできず、
イギリスからの到着待ちをしておりました。

フランスでは、このSALの指定布、ペルミンが意外と手に入りにくいです。
ZWEIGART の 36カウントEdinburgh (このカウントの呼び方も、フランスではインチじゃなくてセンチが単位なので、これは14fils と呼びます。)の、
SAND は最初にフランスのサイトでゲットできていたのですが、
なんだかやっぱり黄色すぎるような気がして、FLAX をペルミンと一緒に頼んでおりました。
届いて見ると、やはりFLAXはリネン色過ぎ、このSALの見本写真とはかけ離れ過ぎているような気がしていた、折も折、
ジャクリーヌさんの「指定通りで何でいけないことがありましょう。
初心者はまずオリジナルに忠実に刺して、だんだんベテランになるにつれて色のアレンジができるようになる…云々」の記事に触れて、
うん!クエーカーものを今回初めて刺す私、数ある布の中から、ジャクリーヌさんが、みんなが手に入りやすいからと指定したペルミン、
きっとこれで刺すことに他に意味があるのでは?
第一、私がクロスステッチをするのが好きな理由は、美術の点数の悪かった絵心が全くない私でも、
言われた通りに刺していけば、額に入れて飾られるような「作品」ができてしまうところ! と基本のポリシーにうち返り、
ちょっと固めのこのペルミンで刺すことに決めました。
固いのは嫌いではないし、32カウント=12fils の 2over2は、私の大好きな組み合わせで、プレーリーもそうだったし、慣れているのでとても刺しやすい。
大きな出来上がりになってしまいますが、がんばる大作だし、皆さんとステッチする記念のSAL、
大きな額にして、でんと飾るのを楽しみとすることにしました。




ロモランタンのサロンの様子も、途中まで書きかけで下書き状態、ぜひぜひ記事アップしたいのですが、
週末は母とまたパリ、私はよっぽどパリが嫌いとみえて、またもや一昨日帰り道には具合が悪くなり、
今も38度の熱でフウフウしていて、取り急ぎこちらの記事を先に…

と言いますのも、先週、このSALのフランスのヘッドガールPAULEさんから、私のブログにコメントをいただいてしまって、
それが英語で、私はよく意味を把握できなかったので、フランス語でメールをしたところから、やり取りが始まリました。
週末は、母のオペラのお供でパリに出かけて留守をすると言ったら、
「是非とも、オペラ座でステッチの進捗写真を撮って、Saho(narukoさんのもう一つのお名前)を通じてジャクリーヌに送ったら、
彼女も絶対その写真を称賛するに違いない」などと言われてしまったのであります。
ちょっとプレッシャーだけど、SALに対するモチベーションが下がっていたので、いいタイミングで、持ち上げていただけてとっても嬉しかったです。

パリに向けて家を出た時は、まだ最初の一つのモチーフしか刺せていなかったので、パリでも爆刺ししました。

NEEDLEPRINT SAL
MARY WIGHAM 299X289 60cmX60cm
FABRIC : 32COUNT PERMIN LAMBSWOOL
THREADS : DMC
2OVER2
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いつものお気に入りの、ホテル近く、PLACE VOSGES前カフェでの朝食時にも、刺しました。
この時はまだ丸枠を使っていましたが、目がつぶれてしまうのがあまりにも痛々しくて、
ペルミンの布も固いことだし、今では枠なしで刺しています。


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その晩の、バスティーユのオペラは、『ロジェ王』。
ちょっと進んでる?


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2日目のオペラは、ガルニエ宮で。
やっぱりここでの写真を期待されているのでしょうね。
なので、前の晩、がんばって刺しました。まあ、私が爆るって言っても、この程度のものです。
布にもアイロンかけてきました。


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それにしても、ステッチと建物の写真撮るの難しい。
母にも協力してもらっています。


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この日は日曜日で、マティネ、昼間の公演です。


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このSALのオリジナルを220年前に刺した、MARY WIGHAMは、当時まだ13歳だったそうで、びっくりです。
彼女が刺していたものを同じように刺していくうちに、彼女の魂が私にのりうつってくれて、一緒にガルニエ宮の席に連れてこれたような気がします。


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ガルニエ宮の中も、刺繍と一緒に撮るのが難しいです。


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やはり、有名なシャガールが描いた天井画と一緒に撮らないとね~。


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この日の演目は、イタリアのミラノスカラ座で以前は活躍していた、リカルト・ムーティ指揮、
彼の選り抜きの若手歌手とオーケストラによる、『デモフォント』です。
休憩中、ムーティさんの譜面と眼鏡と一緒に。

ガルニエ宮ができたのは、MARYさんが刺繍をしていたころから100年も後のことですが、
今回一緒に観てもらったデモフォント、作曲者JOMMELLIが最終バージョンを仕上げたのは、1770年。
MARYさんがこのサンプラーを刺していた時の20年前、同じ時代です。
母とお伴のオペラもいろいろな種類がありますが、こういう古いものは久しぶり、
これもMARYさんのリクエストによるものだったのかもしれません。


さて、いったいどの写真を選んで、narukoさんに送ったものでしょう?




ここのところ、PCに向かうのがとてもつらくて、ブログも辞めてしまいたいくらいの気分です。
自分のための後に残る日記代わりに… とは思いつつ、なかなか更新がおぼつきません。
そんな事情で、しばらく更新がなくても、ご心配なく。
よろしければ、メールなどでご連絡いただければ嬉しいです。

by tchierisu | 2009-06-24 17:40 | クロスステッチ