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パリでのお楽しみ。


今回の母と一緒のパリ滞在。
ひとつ前の記事のように、マニフェスタシオンが行われたりで、私のパリ嫌いに拍車がかかりそうでしたが、
その前の週から始めたかぎ針編みのお陰で、オルレアンでは手に入らないお買いものがしたくて、
パリの手芸店巡りを楽しみにしていた私は、見事にパリ嫌いを返上、楽しく精力的にパリを歩き回ったのでありました。

そうそう、まだちゃんと紹介していませんでしたが、私にとって遠い存在であったレース編みが、にわかに「やってみたい」という衝動までに変わったのは、
こちらにもいつもコメントをしてくださり、去年の年末には、素敵なポーチを作ってくださった、
日本の手芸の先輩、マイミクのYohkoさんから、この素敵なドイリーをプレゼントしていただいたのがきっかけなのです。
今はすっかり気に入っている置時計の下に敷いて、いつも眺めております。


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以前、時計の記事を書いた時と同じ写真ではありますが、今度はこの素敵なドイリーを是非とももう一度皆さまにご覧いただきたくて、またアップしちゃいます。
ね、上品で、すてきでしょう?パイナップル編みだそうです。
こんな大きなものは作れなくても、小さいコースターサイズでも、まずは作ってみたいものです。
Yohkoさん 改めまして、素敵なプレゼントを本当にどうもありがとうございました。


というわけで、今回は母とのオペラよりも、
かぎ針編みの長編みをもっと楽しむために、オルレアンでは手に入らないんだから、もっと糸や針を買いそろえなければ、
世の中の傾向を知らねば…とばかり意気込み、
母を空港に迎えに行く日から、飛行機の到着は夕方なのに、朝からパリに行って、
オペラ地区の手芸の本がたくさん置いていある本屋さんや、
日本のブックオフで、まずはかぎ針編みの本を買い漁りました。

ブックオフでは、レースのモチーフ集、パイナップル編み、あみぐるみなどなど、棚にあったのを、大人買い。
お支払い後に知りました、20%オフセール中で、ラッキーな私…。
日本の本は本当によくできています! 

フランスの本にも「AMIGURUMI」というものが出回っていて、驚きました。
この言葉は今やインターナショナルなのね。

翌日も、パリのユザワヤと呼ばれる、サンラザール駅近くのMODES ET TRAVEAUX という手芸屋さんで、
ステッチ用にもぬかりなく、ツイガード生地や、プリントされたアイーダの切り売りとか、
バンドになっているリネンや、ステッチの本などと共に、
憧れていた (…って、その前の週からだけど) 15号ともう1本7号のかぎ針、
DMCの5番糸は、私の好きなカラフルカラーの他に、やっと白とベージュをゲットしました。
2階の毛糸売り場にも行ってみましたが、私の欲しいものはありませんでした。
というより、まだ私には、知識も技術もないので、いったいどうしたものか、よく分かっていないのです。


他にも、以前は、ボタンや、ガロンなどを買い漁った LA DROGURIE にも行って、毛糸売り場をチェックしてきました。
もっと毛糸以外の、面白素材のヒモなんかがあるかと思いましたが、意外となかった…
探しきれなかったのかしら?

デモ行進の道を渡って木曜日の夕方歩いて行った、マレ地区のENTREE DES FOURNISSEURS では、
お店の方にアドバイスをしてもらいながら、15号であみあみが楽しそうな、欲しかった極太毛糸を見つけることができました。
一緒にまた本なども買ってしまいます。


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そして、ほうぼうでゲットした、本たち集合。



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欲しい色味がなかったのですが、この糸のムードは私が求めていたもの、迷った挙句こちらを購入。
こういう毛糸に使う とじ針 も一緒に買ってきました。
そういうものこそ、地元では手に入らないですものね。
パリの部屋では、買って来たばかりの本とにらめっこして、この毛糸で、なんちゃってシェル編みをして、私にもできる! と大喜び。
ストールもどきの大きさになって、肩に羽織っては、かわいくフリルのようになった様子を、
真夜中なのに鏡に映しては喜んで、起きてきた母にあきれられました。笑
そしてそれをほどいて、また玉にして、感触を味わって… もうほとんど病気ですね。


こうしてみると、もっと他の毛糸も欲しくなってきて、今度は毛糸専門店なんかもネットで探します。
オペラ地区のいつもお世話になる ULTRA MODE では、毛糸が置いてなくて、歩いて行ける近所の毛糸屋さんを教えてもらいました。
BOURSE近くにある、CAT'LAINE。
小さいお店なのですが、一人しかいない店長と思われるマダムが、編む手を休めることなく、ド初心者の私にいろいろアドバイスしてくださいました。やさし~~~。
田舎生活は絶対にできないと話すマダム、ねこはやっぱり飼っているそうです。
壁に狭しと飾られた彼女の作品たち。
私の欲しいような太い毛糸は、夏を過ぎたころでないと出てこなくて、今は春夏用のコットンやモヘアが主流なのだそうです。
なるほど~~ 毛糸の販売には、季節がかかわって来るのね~。
15号のかぎ針で、ザクザク編めて、目の揃わない私のあらが目立たない糸を選んでもらって、
そのお勧めを買いました。
今それで長編みだけでストールができたらな~と挑戦中です。
カウンターの上の雑巾みたいな私の処女作品が、拡大するだけですものね。
50目くさり編みを作って、3玉分編んだら、長すぎたので、全部ほどきました。3玉を巻いたら、大きな玉で可愛い。
毛糸って、からんで結び目ができちゃっても、刺繍糸と違うんだから、切らなくてもいいのだ、なんて初歩的なことを発見して、喜んだりしています。
こちらもやはりものすごく気に入った色ではないのですが、LAINE FATAISIEと呼ばれて、
今時の、いろんなものがメインの色にくっついているような面白いカラフルな糸で、時々美しい色味が現れて、編んでいてとっても楽しいです。
3玉分編んでほどくのだって、一晩のお話ですものね。なんという達成感でしょう!
いつの日かできた暁には、アップしたいと思いますので、皆さん笑ってやってくださいね。



そんなこんなの私で、母のお供の使命はちょっと怠り気味でした。ごめんなさい。
しょっぱなの空港に迎えに行く時から、飛行機が1時間近くも早く着いた上、
私は悠長に構えてお買い物に明け暮れていた上、そんな時に限って、オペラからのロワシーバスが高速で事故渋滞に会い、一時間も遅れて、
結局は母はARRIVEEの前で、2時間も私を待ってしまったのでした。本当にごめんなさい。

でも、以前出てきた時は、車いすだったり、飛行機の中で気絶したとか言う時もあったのに、今回はなんかとっても元気そう。
200キロもないところから来た私の方が、お買い物した一日で、1万キロ飛んできた母より疲れ果てているありさま。とほほ。
母は、ホテルの朝も、夜更かしして寝こける私を置いて、ひとり、近所のスーパーやパン屋さんに買い物に行ったりできていました。

以前は、食事も、何も食べれない様な時もあったりしましたが、今回は彼女にとってちょっと食べ過ぎ~なんて言っても、体調は崩れず、
オペラも結局2演目になってしまったものの、最終日は重くて長いものだったにもかかわらず、大いに楽しんでいる様子が、私にとっては、とっても嬉しいことでした。

帰国の便が出る日が土曜日だったので、チェックアウト時に、オルレアンからクマに来てもらいました。
普通のスーツケース以外にも、家から食器を洗う洗剤や調味料なんかも持って行っているので、
チェックイン時も、だれかに荷物はパリまで運んでもらい、チェックアウト時もこうして迎えに来てもらえるのが理想です。
クマも土曜日ながら、リボリ通りの現場をのぞかなくてはいけなくて、仕事がらみ、ちょうどよかったです。
チェックアウトは11時、その後はホテル近くの魚介類レストランで、おいしい生ガキでも食べましょうということになっていますが、レストラン開店は12時。
クマの現場を一緒に付き合い、その後お天気の良い土曜の午前中のパリの中をちょっとドライブです。


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毎年何度もパリまでやって来る母ですが、オペラに専念するため、あまり出歩きません。
久しぶりのシャンゼリゼ通り~。
まだ街路樹にクリスマスの電飾がかかっていますね~。
雪が流れ落ちるように見えるこの電飾をクマは気に入っていて、うちにも同じようなのを飾りたいと、探しているそうです。さすが電気屋さん、わ~い。



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あ、長いことファサードを工事中だったルイビトン、シャンゼリゼ店も、いつの間にか出来上がってる~ …って、私も何年ここに来てないんじゃ。




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正面に迫ってくる凱旋門。
一番上のテラスに、たくさん観光客が登ってますね~。




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交通量が多くて、ロータリーから行きたい通りに出れることができなさそうで、私にとって世界一運転するのが怖い場所、
エトワール広場を回りながら、遠くに煙るのはエッフェルタワ~~~。


そして、またサンラザール駅のユザワヤの前を通りながら、バスティーユの方に戻ります。



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その名もずばり、LE BAR A HUITRES 牡蠣バー です。
木曜日に一生懸命デモ行進の人の波をかきわけて渡ったところにある、魚介類のレストランです。
12時から夜中の12時まで、ノンストップで開いているので、オペラが始まる前の早い時間にも、軽食をいただくことができます。
母とよく行くのを覚えてくれているウエイターさんがいて、今回は気持ちがよかった…
その日によるのです。


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寒い外で、こうしてカキをお皿に盛っています。
クマが車を停めている間に、何を食べようか質問しながら品定め。
なかなか戻ってこないクマなので、信号を渡ったところがいつものパン屋さん。
最後にまた、ジプロックに入れて日本まで持ち帰る用のフランスパンを買いに行きました。



母も生ガキを人並みに食べられて、その後には舌平目のムニエルなんかも少しは食べられて、今回は元気で本当によかった、よかった。
おいしく頂いた後は、暮れに日本の友人が来て以来、レストランに行って、あれば頼んで、比較研究しているババをデザートに頼みます。


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最初に撮り忘れて、途中でごめんなさい。
お友達と行ったパリのレストランのは、2種類のラムのビンが出てきました。
先日お義母さんのお誕生日で行ったレストランでは、クハバナのラムが1本だけでした。
今回ここのババに出てきたラムのビンは、自家製のバニラやオレンジピールが入っているものです。
このテクニックは使えそう。
ラムが入っているこのかわいいビンが気に入ってしまいました~。




次回母が来るのは3月。
ラッキーにも、オルレアンのお友達のご主人に、定宿をネットでいつも私が予約する値段よりぐっとお得に、すでに予約していただきました。
ありがとうございました~!
今度は6泊7日、もっとたくさんの演目です。
日曜日には、昼間のマティネのバスティーユでのオペラと同じ晩に、キュペール氏のコンサートもガルニエであり、はしごであります!
母には、体調を整えて、是非ともまた元気にやって来ていただきたいものです。




おまけ!


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ご要望にお応えして、お義母さん=マミ のお誕生パーティーで、レストランに行った折の、デザートのババの写真です。ちょっと暗めだけど…
クレオルじゃなくて、ハバナだったわ。

それから、どこだったか忘れちゃったけど、サーバーの人がかけてくれて、瓶は置いていってもらえなかった時もありました。
でもそれが半端じゃない量のかけ方で… どこだったかな~?


追記
この記事を書いた2月10日は、ニットの日 だったって、奇遇です~。

by tchierisu | 2009-02-10 20:58 | パリ