山報告 トレーニングのシャモニ編 その1

7月22日からの TOUR DES GRANDS CONBINS
=グラン・コンバンと言う ヨーロッパアルプスの、モンブランとマッターホルンの間あたり
イタリアとスイスの国境にまたがるこの山の周りを
1週間かけて歩くというツアーに参加するべく、
まずは7月18日に家を出て、私のフランスで一番日本に近い場所、シャモニに入りました。

11年前、1996年。
人よりちょっとできることって何?って考えた時、
当時から家庭教師をしていたりで、ほんのちょっとフランス語ができたことと、
山が好きなこと、
フランス語+山=モンブラン=シャモニ の公式が出てきて、
なんとかシャモニに行こう! と決めて、
ご縁あって、
日本から山でいらっしゃるお客様のお世話をさせていただくお仕事をさせていただきながら
フランス初めて生活を始めたのがこの町でした。
その時、野の者とも山の者とも分からない私を拾ってくださった
Kご夫妻には、今でもお世話になっていて、
今回も3泊ご自宅に泊まらせていただきました。
なんかあったら、もう日本に帰る場所もない私...
やっぱりあそこに戻るような気もします。
11年前は7歳と5歳だった息子達も、もう18と16!
2人とも今ゴルフをがんばっています。
シャモニにはいいゴルフ場がありますからね。
長男はカナダにゴルフ留学中。
彼の寝室に泊めてもらいました。
次男もローヌアルプ地方で第3位の成績を収めて、
私が行った日はパリ近郊でのフランス全国大会に出場中で留守でした。
ジュネーブの日本語学校の宿題を見てあげてた当時から比べて、
2人とも立派に成長してくれて、ウッウッ....(嬉泣)

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いつも変わらず私を迎えてくれる、LES DRUS。
K家のテラスから。
21時過ぎには美しく赤く染まります。
11年前には仕事を終えた後、これを見ながらよく一人で山を歩いていましたっけ....


シャモニに行ったのは、まずは身体慣らし。
シャモニの標高は1000メートル、オルレアンの平地よりは高いです。
まず標高差を登る訓練。
オルレアンは見渡す限り本当にまっ平らですから、坂道は本当に久しぶりです。



1日目の今日は手始めに、プラのゴルフ場からロープウエイでも登れる あそこ↓

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山の斜面に見える建物のある、1877メートルのLA FLEGEREまで
歩いて登ってみることにしましょう。



まずは以前もお話した、300メートル標高差のある シャレ・ラ・フローリア を目指します。

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中腹に赤いパラソルが出てるのがお分かりでしょうか?

プラの教会の前を通って、シャモニ方面に向かって、橋を渡ったところの
車修理のガレージの横から登ります。

いきなりの急坂で、まあ、苦しいこと苦しいこと。
こんなことで日曜から1週間も歩けるのかい!
私を抜いて、さっさと若い女性が登って行きます。
ふ~。

30分間苦しんでやっとこさ着いたのが...

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ここ!



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この旗が下から見えれば、今日は営業中。


毎年春に、その名のとおり、4000鉢もの植木を買って3日がかりで植えるのだそうです。
シャモニ周辺の植木屋さんは高いので、遠くマコンからトラックで運ぶのですって。

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いつもながら、本当に美しくお手入れしてあります。

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電気がないのに、時にここで寝泊りもして、お買い物は4WDでシャモニまで降ります。

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伺った時はご主人は下に出かけている最中でお目にかかれませんでした。残念。
奥様のミカエラさん。
ブラジル人だったかな?
以前よくお客さんを連れて行ったので、すごく久しぶりに伺ったのに、
私のことを覚えていてくださいました。
ここまで来るのにこんなにしんどいなんて、本当に落ち込む...って言うと、
今日はまた暑いから...なんて慰めてくれて、
何かエネルギーのつくもの、と言うわけでオランジーナを注文。
ブログの記事にするねって言ったら、御代を受け取らないで、ご馳走してくれました。
私の水筒にお水まで足してくれました。
しんせつ~~~。
ミカエラさんありがとう。


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なので、皆さんシャモニに行った際には、がんばって歩いて
ここ、シャレ・ラ・フローリアまで行きましょう。
シャモニからも山の中を歩いて来られますよ。
モンブランとは谷の反対側なので、ここからの景色は絶品です。
この日の私みたいにフレジェールまで登らなくても、そのまま下りてもいいのですよ~。
シャモニからゆっくり歩いても1時間半ちょっとくらいで来れます。
とにかくお花が美しいです!
どうぞよろしく~。

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シャモニを下に眺めつつ、11年前に思いを馳せます。
あの頃泣きながらここを歩いていたけど、今はなんて幸せなんでしょう...



そんなノスタルジーな思いに浸っている場合ではありません。
トレーニング中でした。
過酷な山行が待っているのです。

まあ日が高く上って、南側で暑い暑い。
途中工事中で迂回もさせられて、すれ違うハイカーのおじさんとおしゃべりなんかしたり、
もう苦しくて大の字になって休んだり、
苦しみの限界の時に携帯が鳴って、クマからかな?と思って出たら、
いつもの冷凍食品の宅配屋の注文取りの電話、携帯にまでかかってくるのね~、
また来月8月にね~、とハアハア言いながら応えます。(笑)

なんとか森林限界を超えた上のバルコンSUDと合流して、
何ちゃってはしご場も登って、
やっとのことで LA FLEGERE に到着!


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左側、昔はもっと古ぼけた、ラックブランへのハイキングに使うリフトも、
スキー場用にこんなにきれいになっていました。
おどろき~。

あまりの暑さと、息が上がってしまって、しばし休憩。
朝は上でサンドイッチでも...と思っていましたが、そんな食欲ありません。
こんなことで本当にこれから1週間歩けるのかと不安を感じつつ、
またもやオランジーナとせめてアイスクリームを食べます。


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ふと見れば、向かい側のモンタンベール、メールドグラスも相変わらず美しいです。
あーまたシャモニに来ているんだわ~。


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切符売り場のお姉さんに、「もう歩いて降りるのは断念した...」と言うと、
「下から歩いてきたの?充分でしょう。」と言われて、自己満足。あーあ。
下から往復12ユーロなのに、
降りるだけの片道10ユーロって言うのに、ちょっと納得いかなかったけど...。




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あんなに苦しんだのに、乗り物で降りるのはあっという間。
プラの村の教会の前に到着です。
お花もきれいで、教会の塔とドリュのコントラストで有名な場所です。

その日の午後は、Kさんご主人の働くスポーツ用品店へ行って、
Tシャツやらズボンやらエネルギージェルやら、
薬局でドーピングやらを買い集めて、出発に備えました。
以前シャモニで一緒に働いて、今は日本にいるお友達にも久しぶりに会えました。
シャモニの長老ガイドさんにもビールを奢ってもらったり...

翌日もシャモニでまたハアハア訓練です。
その様子はまた次回!


 
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by tchierisu | 2007-08-12 23:58 | 山歩き