11月初旬の一時帰国の後半は、そう、京都で過ごしました。
前回も書いたように、京都では、ミクシイで知り合い、2年半前、桜の京都をクマの両親に見せる際、大変お世話になった、
namiusaさんに、またもやおんぶにだっことなりました。
今回は私の図々しさも増長し、彼女のお家にまで押しかけて、泊まらせてまでいただきました。
幸いにも彼女が、2年前よりフランス語を習いたい、とおっしゃって、スカイプでお教えしていて、何とか関係のバランスが保てているものの、
お忙しい彼女のこと、なかなかレッスンの時間が取れず、私ばかりがお世話になっている現状で、心苦しい限りであります。
早く彼女がフランスに来てくださらないと、恩返しが果たせません。
毎回日本に帰国すると、フランスの田舎の自宅と比べて、全ての規模の小ささにつぶされたような思いになるのですが、
namiusaさんの宇治のご自宅はマンションの最上階の角部屋で、廊下からは愛宕山や比叡山、南側には宇治の山から奈良方面に続く山並みが広々と見えて、
すこぶる快適な時間を過ごすことができました。
毎日朝早くから大阪までお仕事に出かけるご主人もいらっしゃるというのに、ちょうどラッキーにもお仕事が切れて(断ってくださったのですよね~) 、
namiusaさんは私につきっきりで一緒に遊んでくださいました。
ご主人もお疲れというのに、ウイークエンドは2日間とも運転をして、京都市内や大原方面に私たちを連れて行ってくださいました。
本当に感謝感激 雨あられ ありがとうございました 嬉涙!

その時の様子は、私なんかがここで書くこともないですね。
もうすぐ、もの書きの「大御所」になると期待される彼女の、もうとっくの大昔にアップされたブログ、
「秋のヴァカンス~京都編~」 と 「秋のヴァカンス~宇治編~」 に訪れ、心ゆくまで、その見事なプロの文章をお楽しみくださいませ。


京都に、なんで私はこんなに惹かれるのでしょう?
namiusaさんがいらっしゃるから、という訳だけではなくて、もっとばく然と、次回の帰国の際は、用事を済ませた後、大半を京都で過ごすことにもうずっと前から決めていました。
10歳くらいの子供の頃に、はじめて伊賀上野の親戚の車で京都を訪れましたが、なんかその時の感覚が、パリに初めて行った時と似ていたような?
大原の三千院と、その隣の宝仙院には、その時初めて訪れて以来、その後高校の修学旅行や、大人になってからも、なぜか何度も通っています。
前夫が京都の人でした。そんな人と知り合い平安神宮で式を挙げたのも、ご縁を感じます。
彼の実家は京都南部の市でした。それもnamiusaさんが高校の頃にお住まいだった町で、今の彼女のご自宅にほど近いところ。
最初彼女が仲良くしてくださったきっかけは、そのこともありました。ここにも一方的に勝手に、ものすごく彼女とのご縁を感じます。
その結婚中、盆暮れに帰省したことがなつかしいのか?今回彼女のうちの窓からの景色が当時を思い出させるのは確かでした。
でもそれは記憶に新しい、つい先日のことを思い出させるに過ぎません。
感じるものは、もっと市内の方とか、でなければもっと南の、奈良方面、「悠久」とか、「脈々と流れる」とか言う表現を使いたくなるような、
そんな時の向こうからやってくる思いです。
『オーラの泉』の江原さんを崇拝しているわけではありませんが、彼の言う「前世」の考え方には、まったくもって賛成で、
「そんなこともあるだろうな~」と思いながら、あの番組は見ていて気持ちが良かったです。
その考えに当てはめてみたら、私は絶対、以前この京都の町に暮らしていたのだ と思います。
フランスも、パリだかどっかにいたとも感じます。パリが嫌いなのには、その時の何かが作用しているのかもしれません?
京都については、「今生」(笑)では、そこを離れる時はたいてい、東に向かって去っていくわけで、叡山から連なる山科のトンネルに入る直前、
東寺の塔とその他の建物、山々の様子が見えなくなる瞬間、何故か毎回涙が出ます。
ヨーロッパに向かう飛行機に乗り込み、それが成田の滑走路から浮き上がる時と、まるで一緒の現象です。
一度江原さんに見ていただきたいものです。

京都でも、namiusaさんの計らいで、以前よりお目にかかりたい方にも会うことが叶いました。
最近は、年齢のせいか、徐々に物欲が薄らいできて、ご縁で知り合った人たちとお目にかかり、楽しいひと時を過ごせるのが、何よりの喜びに感じます。
その時のお伴に、あればあったでより一層うれしい、おいしい食べ物やお酒 (物欲はないと今言ったばかりなのに、食欲はあるのね) を、
一緒に「おいしいね」って分かち合えることも大切で、
それには何よりも元気でなければ、その楽しい時間は過ごせないのだ、どんなものよりも貴重なものはまずは「健康」だ と、つくづく思うのであります。
そんなことを思うのも、やっぱり先生をはじめ、今年はたくさんの人が逝ってしまって、そのさみしい思いから来るのでしょうけど、
そんな私の心を慰めるのに、京都はとても優しかったです。
かろうじて食欲がまだある私は、日本帰国の後半戦、最大の目的、「食料の買い出し」しか目の前にはありません。
すでにエネルギーも、お買い物をして荷造りするためにしか残っていない状態でしたが、namiusaさんとご主人は、しっかり私を京都の観光にも連れて行ってくれました。
アテンドをお願いして、本当によかった…
なぜなら、京都で過ごしてから、今はもう時間が経ってしまっていますが、現在、心に残っていることは、おいしいお菓子や食べ物よりも、
人に会ったこと、そしてお寺を回れたことだからです。
知恩院の特別拝観の三門、階段があんなに急で、上があんなに高くて、内部があんなになっているとは思いもよらなかった。
細川家の菩提寺で、ガラシャ夫人のお墓もある、大徳寺高桐院。
その静かな佇まいと美しいお庭と、数行だけと短いながらも、何よりも静かな気持になれた写経。
三千院本堂を説明するお坊さん。
毎回違う方ながら、その印象的なことと言ったら、数十年前から甲乙つけがたいです。高2の時は、ちょっとゲイな方でしたが、今回は大阪芸人な方でした。
お隣の、いつも正面から拝むだけで、今回初めて入った勝林院の、繊細な欄間の彫刻とイケメンな仏さま。
音楽を志す人にご利益がある、呂律が回るように、ろ川 と れつ川 を渡って入るのはもう5回目くらいの宝仙院。
40年前はだ~れもいない貸し切り状態だったのに、今回はその混雑ぶりにびっくり。
入口や中の様子まで変わってしまって、沙羅双樹の木がなくなってしまっていて、
でも血塗りの天井と、お茶菓子は変わっていませんでした。
人が集まるからこそ販売も始めたのでしょうね。ラッキーにも素敵な抹茶椀を手に入れることができました。
ご縁のある大好きな場所の、いい思い出になります
そして何よりも、namiusaさんと二人で静かな日暮れ時に訪れ、涙の出るような思い出となった、平等院鳳凰堂。
三千院のお坊さんが、「平等院さんあたりになりますとね、3Dちゅうんですか?
ぶわ~~~~ っと、きれいに再現映像見せてくれはりますがね。うちは、手描きですわ…」と笑わせてくれた、噂の、3D。
お金使っただけあって、それは素晴らしい見事な美しさでした。
知恩院三門、三千院、平等院鳳凰堂の拝観で、こうして私は3つの極楽浄土の様子を目にすることができました。
そして、「先生も今は、この想像のお花以上の素敵なお花の咲き乱れる、あの国へ昇って行って、安らかに私を見つめてくれているのだな~」 と思いながら、
悲しい思いを和らげるのを助けてくれました。
古より、理解しがたく、一人では解決しがたい、憤りや悲しみの最中には特に、宗教はこんな風に使われてきて、その存在は実にありがたいものです。
もっと時間と元気があったら、静かに長く、お寺の中に座っていたかったです。
いつでも行こうと思えばすぐに行ける京都に住んでいる人たちが、本当にうらやましいです。住んでいると、なかなか行かないものなのかもしれないですけどね。
オルレアンのカテドラルではそんな風に静かな気持になれないのは、なぜでしょう?
お土産に買ったかわいい根付を手に取ってながめたり、おいしいお干菓子をおいしいお抹茶でいただく度に、
そんな静かな京都に思いを馳せて、うちでも安らかな気持になれるのがうれしいです。

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知恩院さんでは、自動販売機で、お茶も売っていました。


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裏にはこんな風に、来年が法然の八百年大遠忌だと説明があります。お念仏をを唱えて、極楽浄土へ… ありがたいことです。


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大徳寺高桐院の、細川家のお墓付近。瓦や門など、随所に細川家の家紋が使われていました。細川家の家紋、周りの小さな円は8つなのね。


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極楽浄土はこんな色なのね。


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いつもは正面から中に入らず拝むだけだった、勝林院の彫刻の細かいこと!美しいです。


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今回はもう5回目になる、宝仙院。
拝観料を払う場所が門の横にあって、入ったら右に折れて、建物に入るように変わっていました。
以前は正面の大きな松に向かって進んで、小さなお玄関から入って、木魚を叩いて呼んだのに…


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中には、こんなに人が… 2重3重になって、お庭を眺めています。右側の竹の方も同じくです。
修学旅行で来た時は、12月の雪が降るような時で、ものすごく寒かった記憶があります。


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こんな囲炉裏の間もありました。
このお部屋に、以前は内部にあった、古い鉄琴のような楽器が展示されていました。


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宝仙院の入り口横から、小さな枯山水のお庭に出ることができるようになっていました。これも新しい?
そこの紅葉が、きれいでした。


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宇治では、いつもメルマガを受け取って、涎を垂らしていた、このお店にも、念願叶って行くことが出来ました。


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そこではこれをいただいた後、


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これをやっと食べることが出来ました。うれしいよ~。うっうっ 感涙。


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晴れてこれも買うことが出来ました。


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中には大きな栗が!



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namiuisaさんに勧められて買った、このおまんじゅう。ちょっと切り方がきたないですが、まあおいしかったこと!
これら全てを食べ尽くすことはできず、ちょっとづつ味わって、残りは大量にnamiusa家に食べ散らかしてきちゃいました。
持って帰れないですものね。ごめんなさ~い!
でもやっと食べることができた子たちで、大満足でした。




他にもやっぱり嬉しかったのは、錦市場を歩いたこと。
パッキンで力尽き、時間がなくて最後のお買い物はできませんでしたが、そんなことは物欲に過ぎません。元気でいれば、また来ることができます。
いつか錦の徒歩圏内で暮らしたい… と本気で思いました。

それからここに記しておきたいのは、博多で乗り込んだ新幹線で、お弁当とビールで一寝入りした後、京都駅を降りた後、
自宅に戻るnamiusaさんと別れた、ねこぽけさんと私がタクシーで目指したホテル、Citadine烏丸五条のこと。
いつもオペラのためにパリに来る母と泊まる定宿が、バスティーユから歩けるマレのCitadine。
アパート形式で、台所が付いていて、お掃除が1週間に1度しか来ないところが、母の気に入って、フロントの女性とも顔見知り。
京都の宿探しの際に、今年の3月に日本では東京新宿に続いて2件目のCitadineがオープンしたことを知って、セット料金などを検討、
京都にせっかく泊まるのに、パリと同じテイストにしなくても…とも思いましたが、他のホテルと比べて、何よりも新築というところにひかれて決めました。
結果は大満足。
てっきりお掃除は入らないものと決め付けて、初日散らかっぱなしで出かけたら、夕方戻るとベッドメイキングもお台所の食器もきれいにしてくださっていて、焦りました。
もちろん日本では当たり前ですが、宅急便で東京から送った大きなスーツケースも気持ち良く預かってくれていましたし、
ねこぽけさん用の空き段ボールもくださいました。
場所は地下鉄の烏丸五条駅のすぐ前、角にはマクドナルド、むかいにTSUTAYAとセブンイレブン、
並びには、朝11時までに出せば、18時には仕上がるクリーニング屋さん、24時間のスーパーマーケット、薬屋さん、100均、と、私には至れり尽くせりのお店の並び方。
次回も絶対ここに泊まるぞ~ と心に誓ったほど、いい宿を見つけることができました。


お目にかかった方たちは、namiusaさんの刺繍のお教室の先生とお仲間。
ミクシイアプリでちょっと絡んでいた、namiusaさんのお仕事仲間の素敵なご夫婦。
みなさんとはこれからも長くご縁が続きそうで、うれしい限りです。
それから、オルレアンにいた2年間、フランス語もお教えしたけれど、歩け歩け大会など、一緒にたくさんの楽しい時間を過ごしてくださった、
Yさんとも再会することができました。
今回は、力尽きた私の郵送用パッキンを全面的に手伝ってくださって、本当に助かりました~!いつもお世話になって、ありがとうございます。
関西の人たちの中にどっぷりはまった私。
未知であった、関西人のお笑い、ボケと突っ込みのエスプリと、その言葉のイントネーションを、ほんのちょっと習得できた気がしますが、
まだまだ真似はできません。
何と言っても、生まれも育ちも東京の、しがない「あずまびと」の私は、洛の人にしたら「地方の人」に過ぎませんから・・・ 
あ、別に、そう言われたこと、根に持っているわけではありませんよ、namiusaさん、ちょっと驚いただけですよ・・・。爆

30キロのスーツケースは、namiusaさんのお宅から出す、JALの手ぶらサービスを利用。これは、パリCDG受け取りという便利さ。ありがたいですね~。
他の20キロの郵送のSAL便も、郵便局の人がお家まで取りに来てくれます。

大変お世話になったnamiusaさんとは、お名残り惜しくも、彼女がお仕事に向かう別の駅への道の分岐で、朝、お別れとなまりました。
本当に本当にお世話になりました。早くフランスに来てね~。

京都駅では、まだ大丸も開店前。駅構内には売ってないかも・・・のお土産をあきらめて、1時間後の新幹線の指定席を取ります。
そして改札を入ったら、お目当てのものは、中にも売っていました。ラッキー。
またもや涙しながら、山科のトンネルを抜け、柿の葉寿司なんか食べて、うたた寝していると、
パシャパシャとシャッターの音で目が覚めます。
みんなが外の景色を撮っているのでした。雪があまりない、南側の富士山でした。
新幹線で東京に戻り、同級生のNさんと落ち合います。二人ともちょっと変わっちゃって、お互いがわからず、なかなか出合えませんでした。笑
丸ノ内線で銀座へ。新しくなった三越でランチしました。


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先生が通っていた銀座のお店が真下に見えます。



中目黒経由、自由が丘、タクシーで先生のお宅へ。
その晩は、先生の家族と同級生や後輩と一緒に過ごし、先生の横で寝たことは、贈ったステッチの記事のところで書きました。

翌朝はtakechanの家へお父さんに送ってもらって、近所のおいしいラーメン屋さんで、フランスでは口にできない庶民の味も堪能。
いいな~日本って。

夕方になって、takechanとごんちゃんで、羽田まで送ってもらいました。
横浜でサミットがあり検問が大変かも!ということで、早く出たものの、止められるような検問は全くなく、成田よりもスムース。
夜中1時の便なのに、17時には着いちゃいまして、新しくなった楽しい羽田空港で、最後のお土産を買いまくりながら、隅から隅まで見学。
ばっちり把握して、何でも訊いて~ 状態です。


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まるでディズニーランドの中のような、羽田空港内のモール。楽しいお店がたくさんあって、飽きることがありません。


お世話になったtakechanとも、お別れ。元気でね~。
入れ替わりにharumisanさんと、前夜も一緒にいた、Sさんが合流。3人でお食事しました。
便利な羽田は、モノレールのホームもすぐそこ。ホームに向かう友人を見送り、私の便の1時まで、まだまだ時間がありました。


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まだだいぶ待つな~…


悲しいながらも、たくさんの人にも会えて、皆さんの優しさに感謝した、今回の帰国。
本当に有意義でした。
今度はいつ帰ることができるかな~?3年後?
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by tchierisu | 2010-12-28 03:49 | 日本