先週はパリに4泊5日でした。
はじめて泊まったバスティーユ近くの4星は、
従業員がなかなか4星の教育を受けていない感はありましたが、
逆に取ればアットホームで清潔でよかったです。
有名なホテルで高い金額払うこと思えば、これで充分です。
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今回母はちょっと体調が悪かったようで、
でもシェイファーのガルニエでの『椿姫』の席一番前だし、
万難を排しての渡仏でありました。

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去年の10月はあの部屋に泊まったね。

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早く着いたので、ちょっと前で写真なぞ...

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さあ、そろそろ入ってみましょうか...

...とこの時点までは何も知らなかった私たち...
入り口前の立て札は何でしょう?目もくれずに入り口に。
いつものようにバッグの中をチェックされると思いきや、

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こんな紙をいきなり渡されます。

そして耳に飛び込んだ言葉は!!!
ANNULEEEEEEEEEE!!!!!!!!!
=キャンセルのこと。

- Pourquoi?
- C'est la grêve...
- de qui?
- des techniciens...
- C'est pas vrai....

キャンセルだということが分かった母ですが、
彼女は主役のシェイファーが風邪でも引いて、そのためだと思っていたので、
照明さんとか大道具さんとか、舞台の技術担当の人たちの年金に対する要求で
ストライキのために今日の公演はキャンセル! と教えてあげました。
すかさず明日のバスティーユは?と聞くと、明日の午後にならないとわからないけど、
まあ今の予定ではやるでしょう..とのこと。

なんというショック!!!!!
最近はパリに仕事で通ったりしていないので、
国鉄のストも被らずいい感じで生活していたのに、
こんなことになろうとは想像もしていませんでした。
その前の週の国鉄のストと、エアフランスについては大きくニュースになっていましたが、
オペラ座に関しては何も知りませんでした。
確かに夏のバカンスが明けて仕事モードになった10月11月は
フランスではいろんな人たちがストをする月ではありますが、
パリオペラ座の今回のストは、後から分かったところによると、
10月27日・29日・30日・31日の4日間。
私が席を取った日は、30日と31日、見事にドンピシャリだったのです。
オペラ座からは30日と31日2日間の夕方16時頃、
やっと対処に間に合ったのか、メールでお知らせが来ていました。
でもホテルで無線ランが無料で使えるという触れ込みでしたが、
1・2日目は調子が悪くてそのメールを受け取れていませんでした。

私もすごく期待していたシャエイファーの歌声と、
まだ観たことのない『トスカ』で、
ソプラノは去年『サロメ』に出演していてすばらしかったカトリーヌ・ナグレスタッドなので
本当にがっかりであります。
私もですが、何よりかわいそうなのは母でありまして、
もちろんそのショックの言葉の後に、右奥のチケット売り場に行って、
お金を返してもらいましたが、
日本からの飛行機代やホテル代などは返してもらえないのか!と
私は思わず係の人に言ってしまいました。
お席の分しかお返しできません...とその人も律儀に申し訳なさそうに言ってくれました...
今回はこの日にあわせて、食べるものも制限して、結構フラフラ気味で出向いてきた母。
最初はもう来ないと言っていたのだけれど、なんとか薬飲んだりして体調を整えている状態。
それなのに...。
いったい何のためにパリまで来たんだか...

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技術関係以外のオペラ座の従業員は、手に手にさっきのお手紙を持って、
入り口前にちゃんと制服を着て待機していました。

返金窓口が開くのを待つ列で、私たちの前にお着物をお召しの女性とご主人の日本人ご夫婦。
(こんな早くから来ているのは私たち日本人だけ...)
彼らはベルリンからわざわざ前日の『トスカ』とその晩の『椿姫』のためにパリにみえていて、
その方の言葉を伺ったら、私も怒りが治まってしまいました。
「以前ベルリンで同じようなことがあった時は、コンサート形式となって、
歌手達もよりいっそうがんばってくれて、かえってよかった ということがあったけど、
今日はそんなことはないですね。
昨日もストで、今日はやるかも とネットではあったので、
重い思いで持ってきた着物を着て来てみたけどやっぱりだめでした。
これならベルリンにいればよかった、あそこなら何かしら他で演っているから、
今パリではシャトレ座とか他の劇場では何もやっていなくて...
もう、パリが大嫌いになりそうです...今夜はヤケ酒です。」
と本当に涙を流しておっしゃっていました。

もうほんとうにさんざんでありました。
こんなドンピシャリに当たってしまって、私の日頃の行いが そんなに悪いのかしら...?
と落ち込みましたが、
全てのアンラッキーをオペラのキャンセルという事実が吸い取ってくれて、
もしかしたら母が観劇の途中で病院送りになる とかいう不幸を回避できたのかも...と
ポジティヴに考えるようにしました。

オペラがなくなって、でも帰りの便は金曜日。
母は大半をホテルで過ごしていました。
時々レストランに行って、ほんのちょっと生牡蠣食べたり、
お友達に頼まれたバッグを免税で買いにいったり。
母も帽子をまた1つ買っていました。
いつもはガルニエの近くのホテルですが、今回はバスティーユの近辺で、
レストランにも本物のパリジャンがいました。

11月1日は祭日ということもあり、
私は一人でセーヌ川沿いの近代アートの展覧会に行ってきました。
お金を払って切符を買おうとしていたら、見知らぬ女性が招待券のあまりをくれて、ラッキー。

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セーヌに沿ってたくさんのテントが並んでいるでしょう?
そぞろ歩きが楽しかったです。

数えられないくらいの個性あふれる作家たちの作品をみて、
ルーブル行くより面白かったかも。
そばに必ず作者がいるので、その人たちの様子を見るのも楽しかったです。
唯一、瀬戸物を焼く作家のスタンドで買ったイチョウの形のブローチ。
アトリエの場所を聞いたら、オルレアンの郊外、なんと言う奇遇!
あんまりぴんと来ないおじさんだったけど、
作品は美しくて、欲しい感じのボウルなんかも30ユーロくらいからであったので、
いつか近いのでアトリエに遊びに行ってみようと思っています。

さあ、日本帰国に向けての荷造りです。
たのしみ!
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by tchierisu | 2007-11-06 20:15 | パリオペラ