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6月初めにここで宣言したように、もっと頻繁にブログも更新しようと思っていた
シャモニでの1カ月と21日のお仕事生活。
先週の木曜日に無事に終えて、家に戻ってまいりました。
フランスの田舎で日々ゆっくり暮らしている私には、まだやればきちんと働けるのだという自信にはなったものの、
日本の仕事の仕方、リズムへの復帰は、本当に苦しくて、心から疲れ果ててしまい、
次回は頼まれても絶対お断りしようという、強い思いが確立いたしました。
山のエネルギーがどんなに強くても、寝食が取れないほどの毎日、
どんなダイエットやジム通いをしてもなかなか痩せれなかった体重が、7キロ減、
体脂肪ともどもぐっと減ったったことがそれをよく表しております。
(長年履けなかったズボンが、みんな履けるようになってしまいました!)
10年以上前に毎夏やっていたお仕事とはいえ、以前は電話とファックスの世界でした。
でも今はすべてメール、添付するものもエクセル文書だったりと、浦島花子のようなお婆さんはついて行けません状態でありました。
パソコンの前にいる時間が長くて、目はしょぼしょぼ真っ赤。
夜中遅くまでフランス語はまだしも、英語でメールを送るのが苦しいこと!
10年以上前は決まったエージェントからの催行ツアーばかりで、仕事内容はもっと単純でした。
現在はそれらのエージェントから独立した人たちが、他のエージェントを作って、
個性あふれるツアーを企画して手配依頼してきます。
エージェントの量がなんと増えたことでしょう!
個人レベルのお客様も皆さんリピーターで、いろいろなことをよくご存じ、こちらへのリクエストが複雑になったことが忙しさの原因だと分析できます。

休みを取った時には、300メートルの高さにあるシャレフローリアまで、頻繁にガンガン歩いて、トレーニングを積む計画でしたが、それもはかない夢でした。
たった一回だけ歩きましたっけ。
お客様に付いて山のツアーガイドに出る時が、唯一眠れてまともに食べれる時でしたが、
花が咲き乱れて、美しい景色を眺めながら歩くことも一回だけで、
なぜならもっとハードなツアーに出ることは、寝不足の日々のせいで体力的に全く自信がなく、断っておりました。
それでもエギーユ・デュ・ミディにも何回も登ったし、車でグリンデルワルドやツェルマットまでトランスファーサービスもやって、
ドライブを楽しむこともありました。
懐かしい人々と出会ったり、ここが私のフランス生活での原点だなと、あらためて感じることもできました。

前回のブログで、シオンにサッカーの練習試合を見に行ったことを書きましたが、その翌日には、
数年前から入退院を繰り返している、シャモニの名物日本人ガイド、Jさんのお見舞いに行きました。
ジュネーブからシャモニに向かう時、サンジェルベや、サランシュという下の町から上がって来るのですが、
その時左側の山の高いところにへばりつく村に、建物がいくつか見えます。
あのキュリー夫人も最後に療養したというサナトリウム群です。
今日では、もう治らない末期癌の患者さんなどが療養する村とされています。
Jさんももう何度もそこに入ったり、よくなって家に戻ったり、でもやっぱり自力での生活が難しく入院したり を繰り返していると伺っていました。
私が伺った日はちょうど土曜日で、上司のK氏と、J氏リクエストの町の市場のサクランボを買って持って行きました。
古くからある静かな病棟、病院という感じがしなくて、素敵なところでした。
J氏は、以前ほどではないけれど、それでも毒舌もちょっと披露してくれました。
でも、息はほんとうに苦しそう、なのに、ベランダの灰皿には煙草の吸殻がたくさん。
どんなに止めろと言っても聞かないのですものね、しょうがない…。
お客様に花の名前を聞かれて「タカネオレシラネソウ」 と言って許される唯一のガイドだったJ氏。
元気な姿を知っている私には、痩せてトイレに立つのも難儀する彼の姿は相当ショックで、
Tシャツを着替えるのを手伝ってあげた時の熱のある身体の熱さが忘れられません。
お見舞いを済ませた後、まだ動揺している私を、K氏がその村にある教会に連れて行ってくれて、私の心は本当に助かりました。


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モンブランを真正面に同じレベルで見れるようなその高い村に建つ教会は、
外も中も有名なアーティストの作品で出来上がっていました。
工事中だったし、立ち寄ったのはほんの10分くらいで、私の写真もピンボケで、
大したものは撮れませんでしたが、ちょっとご披露します。

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シャガールや、マティスくらいしか私は名前を知りませんが、
ステンドグラスやタペストリー、絵画や彫刻が、すべて名のあるアーティストによるものだそうで、
なのにあまり人に知られることなくひっそりと建っている様が、
私と同じように、最期を待つ人々を見舞った後の人々の心を慰めてきたのでしょうか?

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パリオペラ座ガルニエ宮の天井と同じタッチ、シャガールの絵ですね。


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数年前一人で訪れた、ニースの丘の上のマチス美術館を思い出させてくれました。


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ステンドグラスのモチーフにジャンヌダルクもいました。
オルレアン近郊に住む私が反応しちゃうところが自分ながらおもしろいです。



J氏はその後10日も経たない6月15日に亡くなりました。
恋する女性が他の人に嫁いでしまった日本に見切りをつけて、
何カ月もかけて貨物船に乗ってたどり着いたヨーロッパ、そしてシャモニで、人生を謳歌しきった(と思いたい)J氏。
その後交流を再開したその時の彼女が駆け付けたのは、彼が亡くなった翌日でした。
彼女が来てくれるってよ というK氏の言葉で安心してしまったのかもしれません。
アヌシーの火葬場に旅発つ、雨が降り出しそうな曇った朝、日頃元気なシャモニのガイドたちみんなが集まって涙で送りました。
アヌシーにはジュネーブからもたくさんの人が駆け付け、その後骨ではなくて灰となったJ氏を偲んで、
K家では精進落しも行いました。
数日後には故人の遺志通り、シャモニに流れるアルブ川に、灰を流しました。
そうすることによって、J氏はジュネーブまで流れて、レマン湖に入り、ローヌ川を下り、地中海に出て、
大西洋に流れて、インド洋を通って、
来た時と逆の道をたどって、大阪に辿りつけるのです。

シャモニのガイドで、1924年にシャモニで行われた第一回の冬季オリンピックにも貢献した、
作家でもある フリゾン・ロッシュ (ROGER・FRISON・ROCHE)とも仲のいい友人であったJ氏。
フリゾン・ロッシュの 『PREMIER CORDEE 邦題:ザイルのトップ』は、私がフランス語を一生懸命勉強していた頃、クマがプレゼントしてくれて、
初めて読破できたフランス語の小説だったので、ぜひともサインが欲しかったのに、
その後J氏にロッシュに会いに行くことを頼めないまま、数年前にロッシュは亡くなってしまって後悔しきりでした。
今頃、ふたりはモンブランを眺めながら、おいしいお酒を飲んでいるんでしょうね。
私も、町ですれ違うと、「お~ちょっと来い」と呼ばれて、
「あ、今お客さん待ってるから忙しいんです~」と言っても聞いてもらえず、
一杯ごちそうになった元気だったころのJ氏を思い出して、
あの時のままのおいしいお酒を、今はゆっくり飲みたいと思います。

ふっと考えれば、数年間全くシャモニの山の仕事に就いていなかった私が、わざわざ今年に限って呼ばれたのは、
J氏に会うためだったのかもな~ と思えるのです。

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by tchierisu | 2010-07-28 18:41 | フランス生活


空港難民で始まったカナダアメリカ旅行も、今では楽しかった思い出ばかり。
前回1月19日(!)の記事の直後談、後日談を書こうと思いつつ、
どうもブログ熱が全く湧かない月日が流れておりました。

ですが、急に今こうして書き始めたのは、他でもない、
この月曜日より、ヨーロッパアルプス最高峰モンブランの麓の町、シャモニに来ております。
96年に初めてフランス滞在を始めた際も、まずはこの町に入り、仕事を覚えたものでした。
そういう意味で、ここは私にとって一番日本に近い場所であります。
もうここでの仕事を離れて、数年になりますが、
今年の夏、こうして声をかけていただくのは本当にうれしいこと。
昔の事を少しずつ思い出しながらで、なかなかいい仕事ができませんが、
でもまだこうして働ける自分を発見できて、自信が持てるというものです。

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96年に初めて見たこの景色。
確かにボッソン氷河はずいぶん上がってきて、地球の温暖化を目の当たりに。


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逆光で輝く、3つのシャモニ針峰群。
そのひとつひとつのディティールの針峰の名前を、当時は夢中で地図で確認、
いちいち有名な名前を見つけては喜んだものでした。


最初の日はいきなり1000メートル以上の標高に来たせいか、
600キロ以上の距離を車で走ってきて十分疲れているはずなのに、よく眠れませんでした。
6月1日から3日間にこなした仕事の量は、
日頃の私にとっては3週間分ぐらいのボリューム。
今や、動物相手に刺繍をしながら、ゆっくり暮らしている私には、
体育会系のエスプリで、目の回るようないつもながらのここの忙しさ、
それに加えた睡眠不足には、頭がくらくらしますが、
この山並みを眺めて、深呼吸をすれば、エネルギーが吸収されて、がんばれるというのも、
そんな自分の様子は、家にいては信じられないことです。
たくさんの懐かしい人たちとの再会も本当にうれしいものです。

そんな日々、今日金曜日は、初日から言われていたように、
スイスの町SIONに降りて試合の応援に行って。と言うモノでした。
他のことと混同して、てっきりバレーボールの試合だと思っていた私。爆


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まったく違ってて、ワールドカップ出場のサッカー全日本チームの
対コートジボワールとの練習試合でした。
誰もいないような試合を思い描いて、シャモニ組4名で、
国境を越えてマルティニーへ降りて隣の町SIONまで、1時間弱。
会場に着くと驚き!
ジュネーブからはバス2台だと聞いていましたが、
いったいどこから湧いてきたのか、ものすごい日本人の量!
日本から練習試合だけを見に行くというツアーに参加の方もいらしゃったり、
駐車場の車はドイツナンバーも。
両国の大使やVIPもいて、警備員もたくさんだし、
爆発物の取り締まりのため、カンやビンに入った飲み物は、コップに入れてからでないと、
会場内に持ち込めないという話まで出て、コップを探したり…
でも結局は持ち込みOKだったのだけれども…
こんなに日本人をいっぺんに見たのは、帰国以来ですね。
それもそのはず、日本ではTBSでなんでも生放送で実況だったそうです。
すごい報道陣でした!

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試合の方は、選手たち、なんだか緊張しているせいか、動きがよくなくて、2対0で負けました。



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まあ本番はこれからだから、怪我しないようにしてね…
サッカーは全く詳しくありませんが、この二人はやっぱり人気者のようです。


でも、公の試合が終わったあと、控えの選手たちも交えての練習試合45分は、
とてもリラックスしていて、1点を入れて、ちょっともやもやが取れたかな?










そしてそして、でもでも、お話したいのは、サッカーの試合もさることながら、

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この真ん中の人知ってます!
子供のころ育った、晴海や、祖母の住んでいた勝鬨橋の近く、月島を舞台にした
数年前のNHKの朝ドラ「ひとみ」に出ていた人だ~!
そして聞くところによると、なんとこの人達が、『エグザイル』というグループなのだそうです。
なんでもワールドカップテーマ曲を歌っているので、
こうして練習から応援に駆けつけているそうなのです。
これで私ももう、同い年のお友達のように、
「エグザイル?何それ?おいしいの?」というセリフを言わないで済みそうです。
かっこよかったよ~。ああ うれしい!
試合負けたから、景気づけに歌うか踊ってくれたらよかったのに~。残念!

でも期待しないで行っただけに、こんな大きなイベントに参加して、
まるで渋谷に行ったみたいな感覚になって、いい息抜きができました。
日射しが強くて、鼻の頭が赤くなっちゃったけど…


大変だけど、大好きで、遣り甲斐のあるシャモニでのお仕事は、7月20日くらいまで。
ワールドカップの仕事で南アに行く上司の留守中のフォローです。
6月末には、クマのエンデューロバイクの大きな試合があり、
お休みをもらって、アシスタンスに駆けつけます。
その直後、今回はオペラを鑑賞の母に付いて、
ゴルフをやめた母がもう使わなくなったキャディーバッグを私に譲るために
ポーターとして父も一緒にパリまで来るそうで、
オペラは一緒に見れないけど、せめて帰国の際空港まで送りに行き、
その晩自宅に1泊してまたシャモニに戻るというスケジュールもあります。
7月7日は私が取っているオペラの席があるので、
ジュネーブからパリに飛行機で行って、家に泊まって翌朝またパリ~ジュネーブと戻る、
っていうこともします。
それだけ休んでもまだお休みがあるので、ちょっと気が楽です。

今はとりあえずは夏のツアーづくりのためのアテンドで事務所勤務ですが、
来週にはグリンデルワルドにトランスファー=要は荷物を運ぶのが入っています。
オートマしか運転できず、会社の車がだめで、
自分の車だけしか運転できない半人前の役立たずだし、
このお話が来た1か月前から比べたら、これでも歩いたりゴルフをにわかに再開したりして、
体重は3~4キロは減ったものの、
10年前と比べたら、山歩きは全く自信がなかったりですが、
できることをこつこつ丁寧にこなしていきたいと思います。
がんばるぞ~。


ということで、またどこかに行って、面白いお話があったり、素敵な景色の写真が撮れたら、
是非記事アップしたいものだと、思いだけは大きいのであります。
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by tchierisu | 2010-06-05 08:49 | フランス生活


フランス中を3つのゾーンに分けて、1週間づつの時間差で、現在2週間づつの冬のバカンス真っ最中。
一番最初に始まった、クマの娘は、もう昨日から学校ですが、
パリの人達は今2週目、オルレアンの人達は始まったところです。
先週の金曜日、11時過ぎに中学校から出てくる甥っ子をピックアップして、アルプスに連れて行きました。
クマの娘は、2週間も前に、まずはお友達ご家族と他のゲレンデ、
そして2週目の先週は、そのボーイフレンドと、今度はパピマミと、
アルベールビルの近く、バルモレルにくっついている、DOUCYという小さな村のアパートにいます。
日曜日には、娘とBFを連れてオルレアンに帰って、電車に乗せますが、
甥っ子はパピマミとあと1週間残るということです。
毎年のこととはいえ、スキーをしないマミは、ちょっと退屈で気の毒。
でも後数回でこの役目も終わりでしょうね。
子供たちはいつの日か、大きくなっていきます。

このDOUCYは、クマの娘が小さい時から、同じアパートをレンタルしていて、
毎年孫を連れて滞在のパピは、そこらじゅうもう顔なじみ。
初めて行く私は、以前から小さいながら良いスキー場だと聞いていたので、楽しみです。





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渋滞が怖かったので、お昼前にはオルレアンを出て、とっととアルプスに向かいました。
大移動は、アパートのレンタルチェンジデーの土曜日と相場が決まっているのか、
金曜日のこの日は意外とスムーズ。
600キロちょっとの距離を、休憩入れながらでも6時間ちょっとで着いたので、まあまあです。
山が見えてきてワクワクです。
山に行くのは、なんと1年半前の、夏山のトレッキング以来だ~!


クマと私は、狭いアパートには泊まれないので、30分走る、谷間の温泉町のホテルに2泊です。
まあシーズンだからしょうがないのでしょうけど、高いですね~。
せっかく温泉のSPAがあるのに、ホテル利用客は16時半方から19時までしか利用できません。
何たること。
まあ朝食とって寝るだけということで…
ホテルに荷物をおいて、DOUCYに上がっていきます。



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アパートの中庭。クリスマスツリーみたいにキラキラぴかぴかがついていました。
アパートの窓からは、谷のホテルでは見えない、アルプス4000メートル級の山並みがばっちり見えます。
窓から正面には、グランカスがよく見えました。
数年前、あのふもとまで、フランス人鳥類学者と、日本から室堂のライチョウ専門家のお客さまを、観察にお連れした仕事は、いい思い出であります。

アパートの下のスポーツ店で、翌日のレンタルスキーを予約。
自分のスキーブーツを持って行って、小さい声で体重を告げます。



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アパートすぐ横のレストランで食事。ピンボケですみません。




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お店の中が、山風で、とってもかわいいのです! 大好きです~。 あ~ 山で暮らしたいです~。




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1色刺しのステッチのモチベーションが上がるよね~。




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私が食べた、一人フォンデュ。
私のは、ボーフォール チーズ。 クマのは、ロブロション チーズ。
ふたつとも明らかに味が違ってて、それぞれで、味わい深かったです。
同じ名前のチーズはオルレアンでも売っていますが、やっぱり全く違います。山に来た醍醐味だな~。




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翌日の土曜日は、快晴。 風もなくて、スキー日和! 日ごろの行いがいいのかしら?
さっきも書いたように、土曜日は人々のチェンジ日で、朝のうちはゲレンデが空いています。
朝の9時からリフトが動くので、私は6時半には起きて朝食とって上がってきました。
山だと元気だな~。


ゲレンデのあっちの方からチョッカリ(直滑降)で来ないと、ここまで上がってこれません。
私、実はスキーがあまり好きではありません。。。 というか、スピード怖いです。
怖いので、より一層ブレーキかけるので、人一倍足が疲れ、より一層皆を待たせることになります。
コブももちろん大嫌いです。
でも飛んだり跳ねたりが好きなクマやその娘たちは、もっとガンガン滑ってもらいましょう。
私のは、というと、ここに来た目的、スパイスとお砂糖の入った暖かい赤ワイン VIN CHAUDを
景色のいいテラスでいただくということ、
ただそのためだけ、私ははるばるアルプスまでやってきたのです。なんて・・・



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遠くの山が美くし~~~。



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反対側には、ホテルやDOUCYからは拝めなかった、私のモンブランが燦然と輝いています。
(これこれ、所有するでない!)
フランスのスキー場がある方からは、イタリア側のモンブランを見ることになります。
シャモニは反対側。もっと右の方はスイスです。




今回怖かったのは、あまり経験のない、テレスキーを使うこと。
椅子に腰掛けるリフトじゃなくて、丸い板がついている棒をビヨーンと引っ張って、
おしりの下にはさんで、スキー板は地面を滑らせながら引っ張ってもらうアレです。
日本で1回だけかな~? それからこっちでも1回くらいしか使ったことがなくて、緊張です。
こちらではちょっと上がるのはすべてこれで、小さなまだストックを使わない子供たちのレッスンはいつもこれを使うので、みんな慣れっこ。
でも私は何かへまして転びそう。
転んだらみんなの横を滑り降りて、また下から乗りなおさないといけないなんて、恥ずかし~。
それが2つ、ひとつは5分位の長い距離あるというのです。途中、ちょっとカーブもするというし…ひえ~。
前の子供たちがどうやって使っているかをよく観察して、私も頑張りました。
なんとかお尻にはさめて、最初の急激な引っ張りにも対処できて、転ばないですみました。
途中円盤がお尻から取れそうで怖かったけど、なんとか無事にクリア。緊張しました~。汗

あまりの緊張に、写真を撮り忘れました。

テレスキーも無事制覇して、元気いっぱい。
元気でないと、まずは、スキー場まですら来れないし、もちろんスキーも滑れない。
健康で、事故をした身体なのに、またスキーができて、こんな美しい景色を眺められて…




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おいしくいただく VIN CHAUD!
ありがたいことだと感動もひとしお、お味は、格別なのでありました。






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ゆっくり滑るパピと私。待ち合わせはレストランです。
パピはレストランを間違えて、みんながこっちのレストランに来てくれます。
リフトで4人が上がって来るよ~!




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こんなお昼。




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アルプスの植物、ジェネピから採ったアルコールが、強い食後酒として有名ですが、
その香り付きのこのモンブランビールが、私は好きです。 瓶がかわいいでしょ? ちょっと甘いのですよ。
あ~ シヤワセ シヤワセ。





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午後になると、人が増えてまいりました。 足もつらくなってまいります。
そしてすぐに休憩。ははは






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あっちのお山はイタリアだな~。 
その向こうには、私が1年半前に歩いて登ったグランサンベルナール峠があるな~。
山は滑るより見るのが好きな私です。


本当はラケット=がんじき? をはいて、森の中の雪の上を歩くのに参加したいのですが、今回は時間がありません。
残念だな~。

土曜日、たった一日滑っただけでしたが、なんか1週間ぐらいヴァカンスだったような、とっても集中した週末でした。
いまも身体中が筋肉痛だけど、山からもらったエネルギーで、すこぶる元気いっぱい。
シャモニで仕事をしていた時の自分に戻った感じです。
パソコンに向かうとそのエネルギーがどんどん吸い取られてしまう感じですが、まだかろうじて大丈夫。
おかげで今朝は朝一番で、ジムのクラスにも参加してしまいました。事故後初めてのクラス参加です。
その後いつもの90分のマシン3種もやったので、ちょっとお疲れだけど、でもなんかとっても爽快です。
すばらし~~~!


私にはやっぱり山が必要です~。 VIN CHAUD と GENEPY 付きでね。 

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by tchierisu | 2009-02-24 01:05 | フランス生活


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Fleurs des sommets 山頂の花たち
雑誌 『Ouvrages broderie』 Hors série No.9 Décembre 2002 より
250x220 points   41.6x36.6 cm
リネン生地 ; 12fils/cm
          toile de lin Belfast Zweigart, coloris vert amande





以前発表した、山もの Abécédaire du grand air と同じ雑誌に載っていたものです。
山シリーズの雑誌だったので、迷わずその中からもうひとつを選んで、
布も雑誌から通販で購入しました。
この作品がやりたくて、小鳥さんで、練習していたのです。
そう、初めてのリネンです!
アイーダと比べて、確かに最初は細かいことが大変に感じましたが、
何でも慣れですね。
今ではリネンに刺すのが一番好きです。

この生地の色、最初はどうかと思ったのですが、デザイナーの意思を尊重して、
やっぱり指定どおりにやりました。
アレンジする・・・なんておこがましい、10年早い と思っていましたから。

今見返してみれば、そんなに難しくないのですが、
ものすごく時間がかかって、大変だった印象があります。
夏、コルシカ島やフィレンツェにクマと一緒にバカンスに行った時も、
刺し続けていたのが思い出されます。
それだけに愛着がわいて、今でも一番好きな作品といえます。

額装は、前回の山シリーズと同じものを、
パリのサンジェルマンデプレの同じお店でお願いしました。
今も自分のベッドの横の一番のお気に入りのところに飾っています。

山のガイドをしていると、日本人のお客さんから必ずと言っていいほど、
高山植物の名前を聞かれます。
私は、いつも汗汗でお答えしています。
日本に咲いているお花と似ていても、場所が変われば微妙に名前も変わります。
それをいいことに、だいたい ○○の家族 何て答え方だったりします。
シャモニのベテランのガイドさんなら、「ミヤマオレシラネソウ」なんて言って、
あたまにミヤマかタカネをつけて、それらしい説明も許されますが、
私はやっぱり正確に言わないと・・・ と、いつもポケット図鑑を持ち歩いています。
そんな中にいるのがこのお花たちです。

去年山を歩いた時も、本物のこの子達に山でたくさん会いました。
でもこの中には、高いところにしか咲かない子だけじゃありません。
今、ちょうどこの季節 うちのMEZIERES村のシャトーには、
PERCE NEIGE が満開で、地面が真っ白になっているところがあります。

この作品を眺めるたびに、そんな大自然の風景が頭に浮かんで、
この作品を刺してよかったと、毎回思えるのです。


オマケで、刺しかけだった時の写真です。
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by tchierisu | 2008-02-21 02:22 | クロスステッチ

ヨーロッパアルプス。
スイスとイタリアにまたがる、標高4184mの峰を中心に広がる、グラン・コンバンという山。
2007年7月最終週、
その山の周りを歩く、トゥール・デ・グラン・コンバンを6泊7日でやりました。
オーガナイズはフランスSAMOINSサモワンスのアソシエーション CAIRNケルン
参加動機は、
7キロまでの荷物を、MULET=騾馬が運んでくれる というのに惹かれたためです。(笑)

写真の選択・縮小作業などが手間取り、
この記事をアップするのがとっても遅くなってしまって、
戻ってから早いもので、1ヶ月が経ってしまいました。
でも、これを締めくくらないと、私の夏が終りません。


《トゥール・デ・グラン・コンバン 第1日目 2007年7月22日(日)》

FIONNAY 1491m ~ Cabane de Chanrion 2462m
標高差 / 登り 1115m  下り 122m 


『皆さん始めまして!シャルロ、よろしくね!』

一般的に紹介されているトゥール・デ・グラン・コンバンの行程は、
スイスのマルティニからグランサンベルナール峠に抜ける
Entremontアントルモンの谷にある、ブルグサンピエールから出発することが多いようです。
でも今回私が参加したCAIRNケルン主催のトゥール・デ・グラン・コンバンは、
メインのグラン・コンバンを望む景色がクライマックスの最終日に来るように、
マルティニから入るもう一つの谷、バーニュの谷の奥、フィオネイからの出発です。

18日からのシャモニでの2日間の充分でない訓練の後、
ケルンとの集合場所フィオネイの、其の名も「ホテルグランコンバン」に前日21日に入りました。
シャモニからの道すがら、パリからマルティニに電車で到着した、
今回私をこの大アドベンチャーに誘ってくださった、Sさんをピックアップ。
Sは彼女の苗字なので、今後みんなは下の名前で呼んでいたので、
ここから私もTさんと名前を変更いたします。

マルティニでは、二人でCO-OPに行って、
スイスに入ってからでないと買えなかった地図や、お菓子などの行動食などを買い揃えました。

そして一路フィオネイに向かいます。



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↑ 21日のホテルグランコンバン。

私たちが着いた時、ケルンの一つ前のツアーを終えた人たちが、食事をしていたようでした。
1週間後、ここにこうして無事に着いて、
喜びと共に過ごす時は、私たちにやってくるのでありましょうか?

夕食時にはいくつかのグループがいましたが、
ひとつのグループはその後一週間、ずっと一緒に行動していました。
食事が終った後、ホテルのオーナーが、あるご夫婦を紹介して、
彼らも同じグループで、明日から参加されると教えてくれました。
はじめまして、どうぞよろしく~。

私は前日のモンタンベールからの下りのせいで、足がえらく筋肉痛でした。
まだ始まってもいないのに、寝る前には、Tさんから
マグネシウム入りのお薬を分けていただいたり.......
先が思いやられます。


さて、翌朝、22日日曜日。
前日の雨と霧の天気が、今朝は見事に晴れ渡りました!
集合はホテルの前に10時半です。
Tさんは村の教会で、まだミサが始まってなかったのですが、
そこまで行って、私の分までお祈りしてきてくれました。

そろそろ10時半。
私たちはホテルの代金を払ったり、キッチンでテルモスにお湯を買ったり...
そわそわ....
ふと見ると、通りの向こう側に人が集まっています。
どうもあれが私たちのグループのようです。

そして、少しすると、黄色いTシャツを着た大男が現れます。
これがガイドのピエールさんです。
よろしくお願いします!私は速く歩けませんので....と前振りもしておきます。


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ピエールが自分の車から出してきたのが、この赤い袋。
去年同じケルン主催でトゥール・ド・モンブランに参加していたTさんから、
騾馬に乗せる荷物は細長い赤い袋だと聞いていました。
100リットルの丈夫なゴミ袋に荷物を細長く詰めて、ギュウギュウ押し込みます。
できた袋は、ピエールが持ってきた秤で、正確に7キロ以下かどうかをチェックされます。
そこに配られた名札に大きく自分の名前を書きます。
6番が私のです、名前が見えますか?

私はフリースを入れたら7キロを越してしまうので、フリースは自分のリュックに付けました。
大きいとそれだけいろいろ入れてしまって重くなるので、
自分で背負うリュックは小さいタイプにしました。
後日お昼ご飯は分担して持っていくのですが、私はもうスペースがなくて持てないので、
いつも人に持ってもらって、ちょっと申し訳なかったです。

シャモニのKさんから、「Tシャツを毎日着替えるのなんか、日本人だけだ!」
と言われていましたが、やっぱり気持ち悪いですものね。
いくらすぐ乾く素材と言えども、途中で洗う気力があるかどうか...
靴下や下着だって、ぴったり日数分入れています。
重いのは、行動食のエネルギーバーなどでした。
あめもたくさん持っていたけど、Tさんの袋に入れさせてもらいました。


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ピエールが、
「じゃあ bestiaux(=家畜)を連れてくるか...」と川向こうの草原に去って行って、
連れてきたのがこの仔!
オス5歳の騾馬 Charlot シャルロ くんです!
きゃーかわいい!丈夫、頑丈そう!
思わず近寄って、なでなでしました。
もっと小さいのを想像していましたが、馬のように大きいです。
我々は13名+ピエールの14名、ひとり7キロの荷物なのでそれだけで100キロ。
他にシャルロ自身のための特別なとうもろこしとかの餌を積みます。
でも200キロの重さまで絶えられるそうなので、
120キロくらいにしておけば、彼は楽勝なのだそうです!
た・たのもしい~~。
それにしても、ピエールもシャルロと同じくらいの足の長さ。
歩くの速そうです~。


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みんなの赤い袋を積む前に、まずはシャルロに荷台を積みます。
そこに重い順から積んでいきます。

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逆さに積むことにもなるので、しっかりふたをしないとね。
それを上からゴムで留めます。
これだけ積むと、ちょっとかわいそうな気もしますが、そこは、彼のお仕事。
昨日見たグループもこのシャルロと一緒だったようです。
夏の間は毎週お仕事なのね。
でも山に行けば、たくさんおいしい草が食べられるので、
この季節労働もまんざらではないそうです。(シャルロ談?)



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10時半の集合でしたが、準備もあって、
いよいよ歩き始めたのは11時半過ぎです。
1時間ちょっと歩いて、
Bonatchiesseという、レストランがある小さな村を過ぎたところの草っ原で、
すぐにお昼です。
お昼の時はシャルロも荷物を降ろしてもらって休憩です。
みんなが分担して持っていた、生ハムやチーズやパンや果物が振舞われます。



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お昼の後、小一時間登って着いたのが、実は前日に車でロケハンを済ませていた、
Mauvoisinモーボワザン湖。
この写真は前日、お天気が悪かった時のものです。
とても高いダムがあるのですが、
その下からモウモウと霧が舞い上がってきて、怖いくらいでした。
右側に水が落ちるのが見えますが、その岩の中にトンネルがあって、
その中を通って、1日目の目的地、シャンリオンの小屋まで歩きます。
奥に見えるのが、Geléジュレ山で そこにイタリアとの国境 
Fenêtre de Durand フネートル(窓)・ド・デュラン があるのですが、
この時はまだ全くよく分かっていませんでした。
トンネルの中も登りで、途中の例の水が落ちているところは迫力でした。
トンネルから出た所で、既に標高2000mを越えました。

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前日と打って変わって、歩いた日は、こんなにいい天気!
湖畔のなだらかな登り下りの道をシャルロと一緒に歩きます。
荷物を積んでいるとよりいっそう、シャルロの動きが乱暴になるので、
シャルロの側にはあまり近づかないように、
すれ違ったり追い越す時は必ず山側を通るようにと指導されます。
荷物積んだシャルロが方向転換すると、勢いで谷に落とされかねませんものね。

歩きながらシャルロの匂いがいい匂いです。
ナタリの家で、犬の臭いより馬の匂いの方がよっぽどいい匂いよね
と、いつも話しているのを思い出します。
疲れた時にそんなことを思い出すと、とっても励まされました。


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随所で落ちてくる水が太陽に輝いて、なんて気持ちがいいのでしょう。



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今まで寒かったせいで、ここのところ、いっせいに全ての花が咲いた感じです。
ピンクのが、Joubarbe=センペルビブム
青いのが、Campanule=ホタルブクロ だと思います。
ジュバルブはほっぺたのひげって覚えなさい と、
その時グルノーブルから参加の女性二人組みから教わりました。
道すがら、こうして少しずつ一緒に歩くグループの人たちと、
お話しするようにもなって行きます。
Tさんとは、歩くリズムが違うので、一緒に歩くことは稀でした。
最初から、各自リズムがあるから、気にしないで別々行動にしましょうね...と言ってありました。
そして夕方、それぞれが一緒になった人たちの情報を、日本語で交換し合うのです。
みんなが分からない言葉って、こういう時便利...


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ゆっくり景色の写真なんかを撮りながら、一日目ゆっくり快適ハイキングです。
みんなてんでバラバラに歩いているよね。
フランス人らしい...
5キロに渡るモーボワザン湖もそろそろ終わり。
左奥に先ほどの水の吹き出し口が分かるかな?
一番奥がダムです。

ここからが、450メートルくらいのこの日最後の、シャンリオン小屋までの登りになります。
一日の最後に登るのって、とっても疲れます。
この時も、とても苦しかったけど、これからの数日間の苦しみと比べたら、
もう覚えていないくらい楽なものだったようにランク付けされます。



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やっとこさ着いた シャンリオン小屋。
みんなさっさか登って、とっくに着いていました。



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シャルロもとっくに着いて、荷物を降ろしてもらっていました。
さっそく硬くなったパンをもらって ご機嫌。
でもさっき上り始める前、
ピエールの言う事を聞かないで、ひとりでたったか歩いて行っちゃって、
捕まえようと思っても逃げたりして、まるでオオキミみたいでした。
一日目はまだあまり知らないピエールに、ちょっとこうして反抗して見せるのだそうです。
ビニールの袋をがさがさと音をさせて興味を引いて、やっと手綱を捕まえられました。
悪い子ですね~。



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小屋の反対側もきれい~。
小さな湖はシャンリオン湖。
明日の朝はあっち行くのかしら?(←まだよく分かっていない。。。)


この小屋にはシャワーはありません。
ミネラルウォーターはなくて、水道の水がきちんと検査されてて合格なのだそうで
夕食の水差し用にも、それを自分達で汲んで飲んでくださいと言うことです。
ちょっと不安ですが....
他のテーブルには、夕べホテルに泊まっていたグループもいます。
夕ご飯は、まずスープ、おいしかったけど、
次のお肉は、さっきのスープ作るのでだしが全部出てしまったのでは?というような、
靴の底みたいに硬くて、私はいただきましたが、食べない人もいました。
デザートはフルーツサラダ。
誰かがワインを頼んでくれて、ちょっといただきました。

小屋はマッターホルンの肩の小屋、ヘルンリヒュッテと同じテイストでした。
たくさん山屋の来るスイスの山小屋はこんなもんという私のイメージなので、
抵抗ありませんでしたが、
Tさんにとっては「きれいでない小屋...」という評価でした。
実際今終えてみて、ここが一番よろしくなかったです。
日に日にだんだんよくなっていったとでも申しましょうか...


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夕ご飯後、地図を確認して、もう一度。
向こうに見える山がジュレ山 3446M。
まだ夕日刺す下の雪渓のところが
Fenêtre de Durand フネートル(窓)・ド・デュラン、イタリアとの国境。
明日の朝はすぐ下の小道を降りて行って、あそこまで上りかえします。

ピエールからアナウンス。
去年とってもゆっくり歩くグループと、翌日の行程に11時間かかったそうです。
出発前に予告されている場所と違うルートで違う場所に向かいます。
時間も大幅に伸びます。
パンフレットに、難しく、時間も長く書いていると、確かにお客さん誰も集まりませんものね。
でもこんなこと日本人向けツアーならクレームです。
でもフランス人にはこんなのざらだそうです。
なので、翌日の朝食は5時半!
テルモスは前の晩から出してお湯を頼んでおきます。



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シャルロ、今日はお疲れ様でした。
明日もどうぞよろしく励ましてね。
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by tchierisu | 2007-08-31 02:22 | 山歩き


シャモニ2日目のトレーニング。
実は前日シャレ・ラ・フローリアのミカエラがオレンジーナをご馳走してくれたので、
『明日もまた来るね...』って言ってあったのですが、
暑かったしな~ と朝ぐずぐずしていました。
グランドジョラス北壁、冬季日本人初登頂の記録を持ち、
ギネスブックのもその名が載る、山屋なら彼を知らない人はいない、
私の上司でもある、K家のYさんに、
『これから山やりに行こうって人が、ぐずぐずしててどうする!
景色も違えばまた楽しいから、今日はモンターベールにでも行って来たら?!』
と、一喝され、はいはい、とばかりに、出発いたしました。
こんなところが、元を糺せば体育会では全く無い私であります。



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K家のすぐ横を流れる、シャモニ谷のアルブ川。
氷河からの水なので、白濁しております。
夏なので、氷河を溶かした水がたくさんで、ドウドウ流れて、橋の上は涼しいのです。
11年前には洪水でシャモニの町の中心が大変なことになりましたっけ...。



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シャモニからスイスの国境を越えてマルティまで行く電車。
これもK家のお風呂場から見えます。


毎日、モンブラン山塊で遭難した人たちを、捜索、救出に行く
ヘリコプターが発着するヘリポートの横を過ぎて、
電車でも行けるのでお馴染みのモンタンベールを目指します。
もう何回お客さんをお連れして電車で登ったか数えられませんが、
足で登るのは2回目です。
Yさんのアドバイスは正しかった!
こっちの方が日陰の中を歩くので、涼しいのです。ほっ。
たとえお年寄りでも、山慣れた人は軽装で、ひょうひょうと
レギュラーな歩きで止まらずに、私はどんどん越されていきます。
途中で出会った私より年配のカップル。
いつも私が休むところで休んで、お話します。
そういうことがあると気が紛れて、苦しみが忘れられます。
途中の分岐で、アドバイスをもらって、彼らと同じコースを行くことにしました。
前日買ったパワージェリーも試しましたが、甘すぎて、飲めた代物ではありません。
これは持っていくのは止めようか?
いろいろテストにもなります。

昨日よりは太陽から隠れられて、歩きやすいとは言え、やっぱりとっても苦しいです。


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でもがんばって登って谷の向かいを見ると、昨日登ったフレジェールがよく見えます。
今日の方が1913メートルと、ほんのちょっと高くなるのです。



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電車で来た人たちで賑わう、ホテルモンタンベール。
19世紀?もっと前? からの歴史あるホテルです。
当時はスカートをはいた貴族のマダムが、今日私が登ってきた道を、
ロバなどに乗って、ここまで来たのです。
レストランもなかなかです。
周囲には、自然博物館なんかもあります。



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アプト式の登山電車。
以前、山のモチーフの刺繍作品の記事にも書きましたが、
シャモニには大きく3つの針峰群、プラン・ブレティエール・グレポンがありますが、
その中の全てのどんなに小さいトンガリにもいちいち名前がついていて、
ここに見える針峰のうち、左の方の高いのが、私のお気に入り、
グレポンの中の、AIGUILLE DE REPUBLIQUE=レプブリック針峰 であります。
一番左の端にあって目立つので、遠くからでも探しやすいでしょ?



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10年前と比べて、メールドグラス氷河がなんてやせてしまったのでしょう。
地球の温暖化を考えずにはいられません。
奥のグランドジョラスは、今日は雲の中ですね。

昨日は暑くて、食欲もなく、サンドイッチも食べたくなかったですが、
今日はおなかが減ってきて、ちょっとは山に慣れてきたかな?
この下のテラスで、高いサンドイッチとまたオランジーナを買って、
半分食べました。



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登ってきたカップルのご主人のお勧めの通り、
今日は、氷河の跡=モレーン側の道を降りていくことにしました。
モンタンベールから歩いて降りるのは初めてです。
いつも電車で帰ってました。
でも駅はK家から遠いし、下りの練習もしないとね。
下り初めてさっきサンドイッチを食べてたテラスの隣に見えるのが、
氷河まで降りるゴンドラ。



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ゴンドラで降りる皆さんのお目当ては、氷河の中に作られた氷の洞窟。
シャモニで、登山電車の往復+洞窟行きゴンドラの往復をセットで買えます。
ゴンドラの下にいくつも穴が開いているのが見えますか?
氷河は流れて動いているので、毎年穴は新しく開けられます。
古い洞窟はつぶされてしまうのです。
中の展示彫刻も毎年新しく作り直されます。
でも私はツェルマットのクラインマッタホルンの氷の洞窟の方が、よくできていると思います。
ごめんなさい、シャモニの関係者の皆さん。



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メールドグラスの先っぽのモレーン側を歩くと、
ドリュがこんな風に迫って見えます。
LES DRUS と複数形なのは、二つ並んであるからです。
クライマーの憧れの岩です。
いくら見ていても見飽きません。



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モレーンはこんな不思議な、ちょっと赤みがかった色をしています。
その上に木が生えて、何か人工的に造られたお庭のようで、とっても美しいです。
はしごもちょっとあって、楽しい山道です。
遠く谷底には、プラの町のゴルフ場も見えます。
あそこまで降りるのよ~。





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25000分の1の地図にもここまでの道のりがはっきり書いてありませんでしたが、
最近(って言ってももう数年経っていそうですが)ここ、
LES ROCHERS DES MOTTETS という茶店ができていました。
知らなかった~。
ここからのドリュは、本当に美しかったです。
かなりの時間たたずんで見てしまいました。



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この茶店のお庭は、これまたきれいに造ってありまして、
なんと人工のお池に噴水までありました。
こんな雄大な山の景色の中に、ちょっとやりすぎって感じで、興ざめでしたが、
昨日のシャレ・ラ・フローリアは電気は無いけど、
ミカエラさん夫婦は車で里まで行き来できるのに対して、
ここはモレーンの岩でできている地盤で、道は無く、
かなり下の方に車を停めて、歩いてしか来られないところなので、
このお庭を作った努力は、認めてあげたいというものです。



その後も、『まだこんな高いところ?麓が遠い~』と声が出てしまうほど長く感じた下りで、
腿が翌日もその次の日も、かなり長いこと筋肉痛で、
本番のトゥール・デ・グランコンバンに響いていました。

シャモニの町に戻り、またお店巡りで、腰につける水筒を買ったり、薬を揃えたり、
お友達がパリに夜行の寝台で戻るというので、駅まで送ってあげて、
夜は、日本の有名なクライマーさんや、他のお客様をK家にお招きして、
みんなで楽しくお食事しました。
ほんとK家に来ると、皆さんからの最高級のお土産のお相伴に預かれて、
日本から直輸入の、おいしい塩辛や明太子をこの日もいただきました。
そんな意味でも私にとって、一番日本に近い場所なのです。

そうそう、次男もパリでゴルフの予選落ちして、帰ってきて、
久しぶりに一緒でした。
ローヌアルプで3位で、鼻高々でフランス全国大会に臨んだのに、
1日目、プレッシャーでいいスイングができなくて、
18ホール目でやっとどこが悪いか自分で気がついたのだそうです。
でももう上位に入るには程遠くて、惜しくも予選落ち、
最終日まで残ることなく帰ってきたという訳です。
全国大会の壁は高かった...
いつも漂々としている彼でもプレッシャーを感じることがあるのね。
まあ、16歳の夏、これで上位に入っていたら、
もっと自信満々になっていたかもしれないので、
いい経験だったね、負けてよかった、彼の成長のために...と、
パパとママと話していました。

シャモニでは、本当はもっとお目にかかりたい方々がいらっしゃったのですが、
やっぱり本番前の緊張で、ゆっくりお酒なんか飲める雰囲気ではありません。
また時間があったら、帰りに寄ることにいたしましょう。

いよいよ翌日は、パリから電車で到着するSさんを、
スイスのマルティニの駅でピックアップ後、
バーニュの谷の奥、フィオネイに入ります。

シャモニでの2日間のトレーニング、本当にやっておいてよかったです。
800メートル、900メートルの標高差の上り下りがどれくらいの感じか、
自分がどれだけハアハアすぐ息が上がって、苦しむか、
苦手な暑さに対して、水はどれくらい必要か、
オルレアンの平地でオオキミと早歩きしたり、
部屋の中でステップ踏んでたりしているだけでは全くだめで、
やっぱり山に入らないと分からないことがよくチェックできました。
すごくまずいパワージェルを『あんなの飲めないから置いていく』と言うと、
Yさんから、『いや、持って行け、あれをチュッチュしながら歩かないと、もたないぞ!』
とアドバイスされ、また荷物に戻したり...。

しかしながら翌々日から始まる本番は、
こんなシャモニでのトレーニングレベルをはるかに上回る過酷なものであったのです。
この時点で、それは自分でも充分想像がついていて、
それ故に緊張しまくっていたのであります。

次回はいよいよスイス入りです。
...つづく...
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by tchierisu | 2007-08-16 03:43 | 山歩き


18日にシャモニ入りして、トレーニング、
21日にスイスのバーニュの谷の奥、フィオネイに入り、
22日から6泊7日で、フィオネイに戻ってくる、
TOUR DES GRANDS CONBINS トゥール・デ・グランコンバン を終えて、
無事に一昨日の夜遅くにMEZIERESの自宅に戻りました!

いや~ 一言で言って、とってもハードで苦しくてつらかったです。
今までの人生で、肉体的にこんなに激しいことをしたことはありませんでした。
軍隊のような、戦争で敵から逃げているような
...なんて言うと、遊んでいるのに、不謹慎ですが、
とにかく、苦しかったです。


一緒に行った我らのグループは、
Sさんと私の日本人の他は当然フランス人で、
総勢13人+ガイドのピエールと騾馬のシャルロ君。
フランス人の中には、アヌシーやグルノーブルに住んで、
毎日のように山でマラソンして、鍛えている人や、
モンブランも制覇する本当の山屋さんが奥さんを連れて...とか、兵ばかり。
私はガイドのピエールと同い年で、下から2番目の年齢。
みんな50代60代なのにこの歩きっぷりというのも本当に驚きでした。

私も、10年前ならもっと身体も軽くて楽だったのかもしれません。
本当に日頃の怠惰な生活ぶりが悔やまれた日々でありました。
有名なトゥールドモンブランよりハードなこの行程に、
それでもみんなに付いて、完歩して、無事終えられたことは、
人生の転機...と言っても言い過ぎでない、一大イベントでした。

体脂肪はしっかり30以下になり、
体重も「山に行く!」と決めた頃からはトータルで3~4キロは減り、
全身ものすごく筋肉が付いて、
最近履けなかったズボンも、たくさん履けるようになって、
昨日はほくそ笑んでおりました。
ただ、死ぬか生きるかのような状態の中、
半そでが落ちてきてしまう...なんていうことを気にする余裕がなく、
腕が3段焼けになってしまったのは、しょうがないですね~。

今回出会った、一緒に歩いたアヌシーの53歳のシャーリーンや
グルノーブルの64歳のルイーズのようになろうと、
志が新鮮なうちに...ということで、
昨日はお隣のチビちゃんに日本語の家庭教師もしっかりこなした後、
フィットネスクラブに行って、入会してきました。
うちでひとりで1時間くらいステップ踏んでるようでは、
何の足しにもならないということがよく分かりました。
せっかく苦しんで得たこの身体を、もっと美しくして
もっと基礎体力をつけていきたいと思っています。
別れ際に、みんなから、
「その調子でもっとトレーニングを続けるのよ!」と言われたし、
みんなに迷惑かけたな~とも思うし...

今回の一週間の間に、私が一番に、その後は屈強なピエールまで、
夜中にもどしたり、トイレに通ったり、寒気がしたり、と
みんなが順番に具合悪くなっていきました。
どこかの山小屋の水か食事が原因なのは明らかです。
私も下痢がずーっと続いて、食べると気持ち悪くなるし、
寒気がした時は葛根湯を飲んでボーと眠るように山を歩いてました。
そんな山の中でのあの苦しみ、疲労に比べたら、
今こんなにシビリゼな何でもある、きれいな水の飲める環境で立ち働くことなんか、
お茶の子さいさい。
肉体はとっても疲れているのですが、山からもらったパワーで今はまだ全開です。


勢いはあるものの、まだ刺繍するムードになるのはしょうがないかな?
今日はフィットネスクラブに14時にランデヴ。
まだスーツケースも出たままなので、それまでそっちを片付けます。

景色は本当にすばらしかったです。
足で登った人しか見れない最後のグランコンバンの氷河のダイナミックさ!
モンタンベールのメールドグラスの比ではありませんでした。
うれしくて泣きました。

自分への記録の意味で、毎日の行程をこれからゆっくり写真整理して
アップしていくつもりです。
終えてからのにんじんのホテルもとっても素敵でサービスよかった、お食事がおいしかった。
さすがはスイス。
マッサージもしっかりやってもらってきました。

ではお片付けがんばってきます。
まずは無事に帰ってきました! のご報告でした。
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by tchierisu | 2007-08-02 17:15 | 山歩き


さて、TOUR DES GRANDS COMBINS をやる! と決めて、
トレーニングを始めたのが、6月28日。
毎日アジャンダに記録を書き込みながら、私なりにがんばってまいりました。
刺繍に明け暮れて鈍りきったこの身体、
毎日1000メートル以上の標高差を登って降りる6泊7日を完歩するには、
相当のトレーニングが必要で、あの山での苦しみを知っている私は、
食べたいものも我慢することもできました。

まずは基礎体力です。
山の訓練は山歩き...といいますが、
まっ平らなうちの近所、歩く気が失せるというものですが、
スカイプで、母にも応援されて、がんばって、
森の中をオオキミと、いつもより早歩きしました。
できればジョギングと行きたいところでしたが、走るのってつらいですね~。
50メートル走ったら、歩いて、しばらくして呼吸が整ったらまた走る...という具合でした。
初日は、走ったら、体中が霜焼けみたいにかゆくなりました。
手の指先まで!
いかに日頃身体に血液が巡ってないかが分かりました。
なので、早歩き... オオキミはいつも速く歩くのを制御されているので、
私が速く歩くと、やっと自分のリズムにご主人様がついて来てくれるので、大喜びでした。
いつも歩いて45分くらいのところで引き返して来て、
往復で7キロ300メートル(Google earth で正確に計測)ありますが、
最近はそこを、1時間15分ほどで帰って来れるようになりました。
走るのがあまりにつらい日は、せめて距離を伸ばして、
8キロ800 あるいは、12キロ をなるべく速めに歩いたりしていました。
往復で12キロになるところには、
ソローニュの森の典型的な景色、素敵なお池があるのです。
鴨とか鷺以外誰もいなくて、とっても幻想的なところで、とっても好きです。
いつかカメラもって行きますね。
先日1度、その12キロを歩いた時、土砂降りの雨になり、オオキミ共々ずぶぬれねずみ。
でも、雨の中を歩くのがどういうものだったかも、思い出せてよかったです。
足が重くなって、殊のほか疲れるのよね。

森を歩くだけでなくて、やっぱりもっとトレーニング...
日本ではビリーの登場となるのでしょうが、こちらにはDVDがないので、
前回のブログを書き終えた直後から
以前に買ってまだやってみたことのなかった、ステッパーのお世話にもなりました。



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フランスが誇る、庶民のスポーツ用品チェーン店(笑)、デカトロン製です。
35ユーロです。安いでしょ?

ステップの負荷の強さを変えるシステムはありません。
踏み方を変えることで、鍛えるところを変えます。
つま先立ちならふくらはぎが鍛えられるし、
後ろに座り込むようにすれば、負荷が大きくなって苦しいです。
苦しく短くやったり、軽く長くやったりできます。
説明書を読むと、10分で汗が軽くにじんで来る...とあります。
さっそく...

最初は10分やっただけで、もうヘロヘロ!
足はガクガク、汗はダラダラ、心臓バクバクでした。
こんなことで山に行けるのか~~~!!!
で、がんばりました。
カウントは2歩で1回と数えます。
当初は10分で400回。
次に長めに、50分で2300回。
汗はポタポタ落ちます。
毎日やりました。
40分2000回。
10分500回。



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これは7月11日。がんばって60分の時の記録です。
3800回ということは、7600歩ということです。
ずいぶん速い速度でできるようになりました。
軽い負荷でならもう何時間でもOKです。
最近では、10分やっても汗は出て来なくなりました。
ステップの仕方にもよりますが、15分くらいから汗ばんできて、
ステップの台から足を上げてきつく踏み込むようにして40分やったりして、
より心臓をバクバク、わざと汗をかくようにしています。
やり終わっても、足がガクガクしないし、足の筋肉はずいぶんついたと思われます。
でもやりすぎると、足首が痛くなったりもするので、山に備えて、やりすぎも禁物ですね。

1週間目くらいから、腹筋背筋も始めました。
昔はもっとできたのに...
こちらも当初は、腹筋5回目にして、何と腹筋がつります...トホホ
でもめげずに毎日続けました。
それで今じゃあ昔とほぼ同じく、30回を続けてできるようになりました。
背筋も同じく30回。
腕立てはできないので、ひざをついて30回です。


こんな風に続けて、今日でもう早いもので19日が経ちました。
でも週末は人にお呼ばれされたり、
クマの娘も来ていて、
毎年この時期恒例、クマとクマの娘の合同バースデーパーティーがあったり、
お友達が泊まりに来たり...
いろいろイベントがあると、食べ物も制限できないし、
歩きに行けないし、トレーニングもできなかったりです。

近代に無い、食事制限と、スポーツで、
週に一度は、なんか具合が悪くなって、風邪っぽい症状になったりしました。
そんな時もやっぱり控えめにしました。
でも「こんなことで山に行けるのか~~~~!」
パブロン飲んで、毎回気合で治しました。

この週末はやっと夏らしく暑くなって、
昨日は、その暑さのせいでまたちょっと具合悪目で頭痛がしてましたが、
せっかくプールに入れる気候で、いつも掃除ばかりして使わないのも癪なので、
10メートルしかありませんが、クロールしてみました。
息継ぎしないで10メートル行けてしまいますが、
私は泳ぎが上手でなくて、息継ぎができないので、
反対側に着いたら息継ぎして、またすぐに泳ぎ始める...というやり方で、
20回くらい行ったり来たり。
200メートルにもなりませんね。
でもパブロン飲んでる状態だったし、今風邪引くわけには行かないし、で控えめに...
でも以前より、とっても長くパワフルに泳げるようになりました。
シャワーを浴びて出て来た後も、自然にまだ汗が流れてくる状態で、
その後はとっても身体が軽い感じ!
翌日の今日は腕がちょっと筋肉痛。
クロールすると、腕立てよりも腕が鍛えられるようです。
ハアハア言って、心臓バクバクも鍛えられるので、
プールって本当に、山登りには理想的なトレーニングですね。
もっと泳ぎたい~!
本当に雨ばかりの毎日で残念です。

7月9日には、山行に誘ってくださったSさんも、Hさんと一緒にパリから来てくださいました。
今まで1回しかお目にかかったことがなかったので、ちょっとお顔合わせです。
パリから来たお2人が降り立ったのは、例の MEUNG SUR LOIRE の田舎駅。
「田舎はいいわね~」とパリジェンヌのお2人。
一緒に5月6月を歩ききってくださった、Y嬢も交えて、4人と1匹で森をちょっと歩きました。
Y嬢から「tchierisuさん、頭が動かなくなって、歩き方が変わった...」
とのお言葉を頂戴し、また気を良くしたり...

それにしても、全く身体に脂肪分のないSさん。
ご迷惑をおかけすることなく、一緒に歩き切れるだろうか...

気になる私の体重ですが、1キロしか減りません。
筋肉もついたので、体重はしょうがないですね。(と慰める...)
でも体脂肪率は減りました。
腹筋のお陰で、ほんのちょっとおなかの真ん中に立て筋が見えてきました。
でも堅くついたおなかや腰周り脂肪はそうそう融けることはなさそうです。
この体重に耐えられるだけの筋肉が付いてくれてればいいのです。
下りでひざにショックが来ないように関節の回りを筋肉が守ってくれていればいいのです。
重い身体でもスタミナがあって、心拍や、呼吸が耐えられて、バテなければいいのです。
まあ見た目はあんまり変わりませんが、それでもお友達に、
「tchierisuさん、顔がすっきりした...」と言われてほくそ笑んでおります。
それは確かにそのようです。
あんなに汗かくんだから...


今回の山の苦しいプログラムには、実はにんじんが用意されています。
28日、山から下りた後、スイスのローヌの谷のSIERREから入る、
ANNIVIERSの谷の、ST-LUCという場所にある、
4星ホテル、BELLA TOLAでの2泊です。
19世紀からの古い建物を生かしつつも、SPAやジャグジーもあって、
お食事もおいしいと聞いています。
お庭からはマッターホルンも見えるそうです。
お金を出せば、エステやマッサージ、足もみなんかもやっていただけます。
ここでゆっくりと、疲れた身体を休めたいと思います。
きっと爆睡こいて終りそうですが...
その後30日は、イタリアのグランドジョラスの北側、
ヴァルフェレのお気に入りのシャレホテルが、なんとかその日だけとれたので、1泊します。
31日にうちに帰ってくる予定です。


毎週火曜日の家庭教師を、今日月曜日にしていただいて、
明日は最終の準備で、スーツケースを作ります。
そして18日の水曜日にシャモニに車で向かいます。
以前の仕事の上司K家に3泊させていただいて、
フレジェールまでの900メートルを歩いて、
その標高差がどんなもんかを体感トレーニングする予定です。
(その程度かよ!)
体力を温存しなければならないので、まあもう一日は300メートルくらい登ろうかな?
その他に、現地でしか調達できない装備や地図やらも揃えます。
その後21日にパリから電車で来るSさんをスイスのMARTIGNYで拾って、
BAGNESの谷のFIONNAYに向かいます。
泊まるホテルの前、翌朝22日10時半が、
ガイドさんと騾馬、グループの他の方たちとのランデヴ場所になります。
最高でも12人だそうです。
どんなガイドさんかな? どんなメンバーかな?


デジタルカメラも、新しいサイバーショットを買いました。← SONYファン
私の留守中ものすごく働かなくてはならないクマに、
後で僕に見せる写真をしっかり撮って来てね...と言われて、FNACで買ってもらいました。
そのモデルに、色の選択肢が1色しかないところがフランスらしい...
後日ここにもアップしたいです。


あっという間の20日間でしたが、山に行くという目標のために、
全開ではありませんでしたが、私なりにがんばってきたと思います。
この調子で、山から帰ってきても、だらけずに、
早足散歩やステップや腹筋運動を続けたいと思います。
ゆっくりのこのリズムで、少しずつ体力つけながら、痩せれたら、
更年期~具合悪~ と言うことも少なくなるかもです。


実際には、体力づくり、これで充分だとは思えず、自信が無いです。
靴擦れができたり、風邪っぽくなったり、便秘あるいは下痢したり、
考えただけでも、相当苦しい山行になりそうです。
でも山に行くと山がパワーをくれるっていうこともあります。
受けられるパワーを受けれるように、
せめて自然体でエスプリをオープンに広げているようにしましょう。
スピリチュエルの感覚を研ぎ澄ましておくと、フィジックな苦しみを遠く感じられそうです。
それを期待したいです。
せめて雨がそんなに降らないで、でもカンカン照りでもないことを祈ります。


次回のアップはそんなわけで、8月、家に戻ってからになります。
いいお天気と、無事に最後まで歩きつけることを、皆さん祈っていてください。
それでは、行ってきま~~す。
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by tchierisu | 2007-07-17 09:06 | 山歩き


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シャモニからのドリュ針峰


突然ですが、実は私、山好きです。
30の頃東京で怪我をして、もう走ることができないかも...と思った後、
こんなに軟弱な私が山歩きに目覚め、
たくさんの先輩達のお陰で、
まるで最初から体育会の人?などと呼ばれるほどになりました。
フランスに来たのも、山+フランス語=シャモニという公式から
モンブランのふもとで拾っていただき、
なんとかこちらに住み続けられることになったのであります。

毎夏、季節労働で、シャモニを基点に、
スイス・イタリア方面で、日本からのお客様をお連れして、
ハイキングや、登頂のお手伝いなどをさせていただいておりました。
でもそれは10年前から5年くらい前までの間のこと。
最近では既に3年前、パリの店を夏休みと称して閉めて、
その間1ヶ月だけ山の仕事をしましたが、
治療のため病院通いの直後だったこともありますが、体力の衰えを激しく感じ、
「もうマッターホルンの肩のヘルンリ小屋までは、元気よくお客さんをお連れできないな....」
と独りさみしくさとった次第でした。

でもやっぱり山は好きです。
今私が暮らすオルレアンの郊外の村は、農作物が豊かな土地ではありますが、
全くのまっ平ら...
傾斜が、起伏がありません。
さみし~~~
禁断症状が出ます。

東京で暮らしていた頃は、忙しい仕事の合間に、
10日に一度は山に行かないと、元気に仕事が続けられないような状態となり、
よく奥多摩・秩父・山梨などの近郊の低山に思い立つとひとりでも行っておりました。
でも現在ここから一番近い山のある場所が、
先日ジープの祭典の記事をお送りしたオーベルニュ地方。車で3時間です。
一番高いピュイ・ドゥ・サンシーで、標高1885メートルです。
やっぱりアルプスまで行くとなると、550キロ 6時間近く走ります。

以前はオルレアンの暮らしに疲れて、
シャモニの近くにひとりで2週間逃げた時もありました。
11月末から12月はじめのシーズンオフ、
雪が降り始めた季節でしたが、毎日ひとりで黙々と山の中を徘徊しましたっけ...

でももうそれも数年前のお話。
最近は刺繍にハマったこともあり、すっかり一見インドア派。
静かに暮らしておりました。


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2004年、日本からの雷鳥博士とフランス人鳥類学者を
私のおんぼろフィアットUNOでヴァノワーズにお連れした折撮った、
かわいいエーデルワイス。



ところが、前回お送りした、5月6月の一連のウオーキングのお陰で、
何か体力に自信がついた最近の私。

3月のパリ歌舞伎を一緒に観て、
おうちをパリでの私の常宿にさせていただいている友人Hさん。
Hさんのお友達にSさんという方がいらっしゃいます。
私は以前一度だけお目にかかったことがありますが、
HさんはSさんに誘われてウオーキングに時々行っていると聞いていました。
先週そのSさんから直接メールをいただきました。
Sさんは去年トゥール・ド・モンブランという、
モンブラン山塊を1週間かけて歩いて回るツアーに参加して、完歩されたそうです!
私は以前日本からトゥール・ド・モンブランにいらっしゃるのお客様のお世話はしましたが、
とっても大変なので、付いて回る仕事は避けてきました。
1週間分の重い荷物を背負って、毎日登ったり下ったり1000メートルづつ、
一日6~7時間 が1週間以上も続くのです。
それを制覇したSさんが、私の山好きという噂を思い出して、
今年のトゥール・グラン・コンバン に一緒に参加しませんか?とお誘いくださったのです!

グラン・コンバンという山は、
モンブランからマッターホルンへ歩くオートルートという道の途中、
スイスとイタリアの国境に位置します。
セントバーナード犬で有名な、グラン・サン・ベルナール峠なども通って、
そのグラン・コンバン山の周りを7日かけて歩くというのが
トゥール・グラン・コンバンです。
そういうツアーの厳しさ、大変さが想像つく私は、
どんなに山に行きたくても、はいはい それでは というわけには参りません。
ガイドや、他のお客様に迷惑がかるというものです。
今の私の身体では、到底無理とジャッジが下ります。

でも私の心を動かしたのは、サモワンスのアソシエーションの主催するそのツアーは、
なんと、ロバと馬のあいのこ、ミュルが荷物を運んでくれて、
自分はお水と行動食だけかつげばいいのです!
これは大きなダバンタージュ!
私もまた行けるかも...と、無謀にも心が動きます。

お客さんを連れての山歩きは。
いざ何か起こった時は、谷まで、あるいは近くの小屋まで、
責任感いっぱいに走れないといけません。
全行程の時間を気にして、お天気を気にして、お客さんの不満を気にして、
緊張の連続であります。
こっちが焦っても、そんなそぶりはおくびにも出さず、
楽しくおしゃべりし続けて、お客さんを不安がらせてはいけません。
全くもって、大変なお仕事なのであります。
それをするには、体力にかなりな余裕が必要なのです。

でも今回は一変して、私がお金を出すお客さんです。
自分の歩くことに集中して、エネルギー配分に専念すればいいのです。
それに荷物はかわいいミュルちゃんが持ってくれて、
お昼ご飯までピクニックの場所で配給だそうです。
たのしそ~♪


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シャモニの町からここまで300メートル。
私の体感で300メートルの標高差を測る基準がこの景色です。



でもやっぱりどんな行程になるかよく知らないといけません。
行くにせよ行かないにせよ、下調べしないと気がすみません。
地図好きの私であります。
是非とも手に入れたい25000分の1の山歩き用の地図、
特にスイスとイタリアのは、オルレアンなんかでは手に入りません。
パリのSさんに、お忙しいところ、登山用具専門店に行って、
探して送っていただくようお願いしました。
ご親切にも、その他の資料と共に、
網羅されない部分は、以前現地で買ったものを
A3で4枚のカラーコピーにして同封してくださいました。

それが届いたのが昨日。
一日じっくりツアーの毎日の行程を地図の上でシュミレーションしました。
一番きつい日で1300メートル登って1300メートル下る日があります。
そんなのが6泊7日続きます。
でも毎日よく食べれてよく寝れれば、何とかできるかもしれません
...なんて気になって来たから怖いですね~。

それにはまず今の体重をどうにかせねば..です。
今までの人生でこんなに重くなったことない状態です。
体が重くて、登りがきつくなる、
下りでも、負担がひざに来て、苦しむのは自分です。
まっ平らなここでは坂を登ることができないので、
心臓の訓練をするには、泳ぐか走るかですね。
でもどっちもできそうもない。
でも腹筋や、ステップで足を鍛え、できる限り歩くようにしましょう。
山行きの訓練の一番のトレーニングは山歩きです。
7月22日からの出発に備えて、前の週からアルプスに行って、
毎日軽い山歩きをするべきでしょう。

Sさんがおっしゃるには、
マイナーなコースなので、人が集まらず催行されないかも... とのこと。
そうなったら、2人でまた別のアローラの谷に入って、
自分達のペースで山歩きしましょうと言うことになりました。
体力の無さを怖がる私を、Sさんもきっと不安になってきたのかもしれません。
私を心配してのお心遣い、ありがたいことです。
その計画も、のんびりバカンスで、とっても素敵です。
でもそういう楽しみは、いつでもできること。
お客さんになって、できないかも...というのに挑戦して、
遂にはそれを成し遂げ、達成感、大満足 っていうのは今の時期だからこそでしょう。
捨てがたい。う~~~ん。

そんなこんなで、とりあえずはすっかり山に行く気分。
またもやシャモニで仕事をしていた体育会系のノリの日々で、
たまったアイロンかけや、洗濯など、家事がはかどるはかどる。
朝も早く起きちゃいます。
刺繍もやっちゃいます。

クマはそんな山行く私が大好きみたいです。
体育会系モードと化した私の生活ぶりが気持ちいいようです。
彼の仕事は人様がバカンスの時が一番忙しく、7月のその頃は、他の社員もお休みをとり、
彼一人で、あっちこっちの現場に行って、時には泊まりも余儀なくされるようです。
そんな時、電話も通じないような山に私が行っててくれて、
楽しくエンジョイしててくれると思うと、
余計な気を使わず仕事に専念できて良いそうなのです。



そして、今日、ついに意を決して、
アソシエーションに電話しました。
人が集まらなくて、催行されないかも...ということでしたが、既に8人。
ちゃんと出るそうです。
体力不足の不安を訴えつつも、とってもサンパなシルビーさんの声をきき、
ネットでとうとう申し込んでしまいました~~~!
ネット販売のお買い物をポチッとしてしまったのとはわけが違います。
大丈夫なのだろうか...もう後には引けません。
トレーニングです。


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シャモニから300メートルの高さにあるのは、実はこのシャレフローリアです。電気も水道もないけど、たっくさんのお花がとってもきれいで、ここで一息つくのは至福の時。



...って言って、パソコンの前でこれ書いてるんだからだめですね~。
さあ、ステップの機械でも出しましょうか。

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by tchierisu | 2007-06-28 02:16 | 山歩き

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Abécédaire du grand air
雑誌 『Ouvrages broderie』 Hors série No.9 Décembre 2002 より
195x163 points   27.8x23.2 cm
アイーダ生地 ; 7points/cm
           rustico Zweigart, coloris mastic aspect chiné



前回発表の、クマにプレゼントした3作目を裏でやっていた時の、
表でのオフィシャルな作品です。

クロスステッチにはまり始めて、
フランスのクロスステッチ事情はいかがなものかと、いろいろ注意してみると、
いくつも雑誌が出ているのが分かってきました。
いろいろ吟味の結果、一つの雑誌の定期購読を申し込みました。


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山好きの私は、このバックナンバーに山特集があるのを見つけて、
さっそく取り寄せ、その中のひとつをまず手始めに手がけました。
アイーダ生地も雑誌の最後のページから通販でメートルで買いました。
この作品に使ってもまだあまっていますが、
気に入ったリュスティックな茶色いぽつぽつが入ったアイーダなので、
またいつか使えること間違い無しです。


額は、当時パリで任されていたブティックの買い付けの合間に、
サンジェルマンデプレの知人の店に寄った際、隣に素敵な額屋さんを発見。
そこでリュスティックなバゲットを見つけて、私の作品に合わせて作ってもらいました。
「なるべく木に節目が入ったところを使って、
リュスティックさを強調してください」 とお願いしました。
今、時間が経って、ほこりをかぶってそれを払う時の感触もいい風合いで、
作品より額のよさが目立ってしまいます。(笑)

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自分が刺した作品をあらためてしみじみ見ていると、
刺していた頃の思い出が浮かんできます。
母がフランスに遊びに来ていて、電車がストで止まって、
一緒にパリオステルリッツ駅で待っていた時も、これを刺していたな~ とか...


真ん中のお花に1本取りの茎のモチーフが、
赤茶とからし色の彩りといい、
イタリアのアルプスから、マッジョーレ湖の方を旅した時のイメージが何故か広がります。

ウサギもいるし、
よく高ーい岩の上にいるのをハイキングの際に見かける、
アルプスに生息するシャモワもいます。
エーデルワイスの柄の突いた、杖。
今度山行ったら買ってこようかな?
シャモニのフレジェールの前に立っているような、アルプス風の教会。
アルプスの3大花のひとつ、ジャンシアン。
左右や下にある、細かいお花のモチーフが
色もかたちも繊細でかわいくて特に好きです。

上下左右の茶色いハートや星みたいなお花の中に真っ白を刺したモチーフを見ると、
何故かクッキーのオレオを思い出してしまう、最近甘い物好きの私です。

一番上の山のモチーフは、どう見ても私の仕事場、シャモニの山塊です。
シャモニの谷の反対側の、ラックブラン辺りから見た景色です。
一番左のエギーユドヴェルトの次に来るのが、レ・ドリュなので、
より本物に近づけるために図案をアレンジして、よりいっそうとんがらせてみました。(笑)
そのあと右方向へ、奥にグランドジョラスの北壁、
その下にはメールドグラスがあるはずです。
そのあとは3つのシャモニ針峰群、グレポン・ブレティエール・プランと続き、
小さいのがエギーユドミディのつもりかな?
手前の標高の低いタキュルの方が高く見えてしまいますが、
本当はその奥の方にあるのが、
ヨーロッパアルプス最高峰の、まあるいモンブランの山頂なのです。
(...なんて、間違ってたら、もう山のガイドも失格ね...
オコタンペコさん いかがでしょう?(笑))

ここのところ、山とご無沙汰で、とっても山が恋しいです。
そんな時この作品を眺めては、ため息をついています。
私の作品の中で、思い入れが強くて、ランクの上位に入ります。




おまけ :
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これを刺している頃、
パリの店で、日本のちりめんの生地を売っていましたが、
その端切れで、針刺しなんかも作りました。
端切れの形をそのまま使ったので、こんな形になりました。
これは今も毎日使っています。

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by tchierisu | 2006-12-08 00:54 | クロスステッチ