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前編 に続き その4 以降の発表のお約束をしておりました。
実は、発表するにはまだおこがましい段階が続き、
こんなに遅くなっておりました。
でも、やっと写真も撮れる状態になったので、発表です。

ご存知のように、私は、去年9月末にミクシィを知った後、ブログを始めた訳で、
どちらもまだ半年ほどの新参者であります。
でもこの半年間、ミクシィには本当にお世話になっております。
一番の収穫は、オオキミのボースロン犬の日本事情と、
それまで想像だにしなかった、奥深いクロスステッチの世界の新たなる発見!

DMC中心のフランスものしか知らなかった私には、
北欧やアメリカなど、世界の他の有名なデザイナーさんの違った作風を知り、
ちょっと4.5年経って冷め気味だっただったクロスステッチ熱が、
また再沸騰したのでありました。
中でも話題になっているのが、
アメリカの、Heaven and Earth Designs、 通称 HAED。
たくさんのアーティストによって描かれたイラストが、
クロスステッチを刺す用に、
ダイアグラム(日本語ではチャートと呼ぶのも、ミクシィで知りました)化されていて、
作品は必然的に全面刺し。
大きな作品になるので、基本は、生地の織り目1本に刺繍糸1本取り。
その細かさ、仕上げるための忍耐強さは、
さすがこのコミュのタイトル「マニアック」ぶりが表れるところで、
今まで私が知った中の、究極の職人仕事のクロスステッチのひとつと言えます。
最初見た私は、口をあんぐりただ唖然!
目が点・うろこになって落ちちゃって、
目の前真っ白になって何にも見えなくなったくらいでした。
こんな世界もあるのか~と衝撃でした。
そして、こんなのを刺す方は本当に器用で丁寧で、
何よりも手の速い方でないとな....と、遠くでこっそり見守ることにしました。

このコミュでは、各デザイナーさんごとにそれぞれトピックスが立ち上がっているのですが、
このHAEDのトピには結構頻繁に書き込みがあるのです。
それは細かい悩みだったり、そしてそれへの細かいお返事だったりで、
たくさんの同士がいる感じが伝わってきました。
不思議なもので、それを読んでいると、
こんな私でも、できるかも~ やってみた~い などと
大それたことを思うようになってくるのであります。
最初は少人数だったこのコミュも半年の間に倍のステッチャーさんが参加。
HAEDについても、たくさんの方が興味を示して、
チャートを購入して、始める方が続出するありさまです。

これもこのコミュで知ったのですが、
今まで私はひとつの作品をやり終わらないと、
新しいキットやチャートを買ったりしてはいけない!と思っていましたが
マニアックコミュには、刺さなくても、
コレクションとしてたくさんキットを持っている方も多くいらして、
それもありなのだ~ということを確認。
こうなるとやっぱり私も「持って眺めるだけなら...」と心が動いてまいりました。

でも...私もステッチャーのはしくれ、
これもご縁、やっぱりちょっとは挑戦してみたい...。

今までのHAED のトピの全てのコメントを何度も読み返して、
後でギャフンが無い様に万端に準備をして、いよいよ
アメリカのHAEDのサイトで時々行なわれる25パーセント引きセール時に
ポチッとしまして、
慣れない英語で担当者BOBさんとメールをやり取りして、注文しました。
インターネットでチャートをダウンロードして買うこともできるようですが、
文字化けして、困っていらっしゃる方のコメントを読んだりもしたので、
やはり現物のチャートを送ってもらうことにしました。
サイズに大小があるようで、私は大きい方にしました。

Heaven and Earth Designsのサイトに行くと、無限にチョイスがあります。
その中でも、Scott Gustafson さんの作品は
クラシックなおとぎ話がテーマだったりで、コミュのメンバーにもとても人気のようです。
私ももうものすごく迷いました。
いくつかに絞って、母にも写真を送って好きなのを選んでもらいました。
母が選んだのと私が選んだので、とりあえず2つです。

不安な英語のやり取りの後、待つこと10日ほど。
これが届いた2つのチャートです。


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左がクマチャン好きの私が選んだ、Goldilocks。
右が母が選んだ Mistress Mary。

中を開けてみると、色飛びが激しいと聞いていましたが、
意外と使用糸の種類が多くないようだわ...と思っていたら、
その紙には裏もありまして、各チャートとも、90色使用。
クマちゃんの方が、350目×420目。
メリー先生の方が、450目×518目。
見やすい大きなチャートになっているので、
クマちゃんの方で、36ページ。
メリー先生が56ページになります。

母の選んだ方からアタックする事にしました。

どの生地を使うか、何本取りにするかについても、
皆さんのコメントやブログの写真をスミからスミまで読んで眺めて、
やはりチャートに書いてある基本形、
エタミン25ct を1本取りですることにしました。

オルレアンのいつもの、既にお友達状態の例の刺繍のお店、ドレドールズハウスに行って、
色指定のページのコピーを置いてきて、90色の刺繍糸と、生地の準備をお願いしました。
これだけの数あるので、かなり歯抜けになるかと思いきや、
1色だけ在庫が無いだけでした。えらい!ドレドールズ。
お店の彼女たちは私のこの無謀とも思える挑戦にただあきれていました。
日本のステッチャーさんに人気なのよ...と言うと、
日本人は本当に器用だし、すごいわね~って感心していて、またもや鼻高々でありました。

帰ってから、もう一度、大きさをよく確認して、
生地を、出来上がりの周り20センチずつの余裕を取って切り、
ほつれて来ないように、2つ折りにしてミシンで縫いました。


実はここまでやって、ほっとしてしまっておりました。
でもこれでは新しく始めたこと...とはいくら何でも言えませんよね。

次に初めての試みで、水性のチャコペンで、グリッドをひきました。
まだひき方がへたくそでありまして、にじんで太いです。
でもすぐ水で取れるのも実験済みで安心です。

今手がけているものを終えてから...とも思っていましたが、早くやり始めてみたくて、
とうとう、14日の土曜日の晩に始めて、


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3時間くらいで、こんな風に5段進みました。



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全体の大きさがこんな感じ。
20センチずつ周りを取ってあるとは言え、生地が大きいので、
刺す時は洗濯ばさみでまとめています。


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今はまだ始めたばかりなので、問題はないですが、
刺し終わったところに丸枠をするといたんでしまうので、
ロールスクロールタイプのスタンドの購入を検討中です。
コミュの皆さんのいろいろな意見がとても参考になり、
重いし、同じ姿勢になるから余計疲れるとか、
刺繍好きの身障者の奥様用に考案された
ベッドやソファーに半分寝そべっててもできるようなスタンドがアメリカにはあると
教えていただいたり...
でもその通販が不安なので、クマが枠だけ買ってくれば、
それを真似てスタンドの部分を作ってくれることになっていますが、
まだそこまで進まないし...。

この作品を選んだ母には、
「あなたが選んだんだから、これが仕上がるまで死ねないのよ」と言ってあるので、
寿命を延ばす意味もあって、ゆっくりやればいいので気が楽です。
まあ、15年はかかると踏んでいます。

この細かい作品をやると、他のものがとっても簡単に思えて、
アイーダ生地のものなんか、毛糸で刺している感覚になります。
他のがやりたくなって浮気しても、すぐ出来上がってしまうようでうれしいです。

これから時々、進捗状況をこのブログにも載せて行きますので、
どうぞよろしくお願いいたします。


その5

大したことではありませんが、
先日友人から、iTunes のダウンロードを教わりました。
マックの人しか使えない代物かと思ってたらさにあらず、
私が欲しかったのはいいネットラジオ番組です。
ウインドウズに入っているメディアプレイヤーなどでも聞いていましたが、
いまひとつぱっとしませんでした。
でも iTunes のラジオには、結構いいものがあって、
今私は international のジャンルの中の Japan-A-Radio が気に入っています。
新しい人や、いきなり達郎や、時には演歌まで流れたり、今、杏里がかかっています。
Folkのジャンルにも、私好みの、
昔のアサイラムレーベル張りのアメリカンサウンドが入っていて、
一日かけています。
iTunes さまさまの日々です。



今日は大統領選挙でした。
20時に秒読みで結果が発表されるのには、なんか笑ってしまいました。
2週間後にはもう一度第2戦が行なわれます。

暖かくなってきたフランスですが、例えば大学は試験に突入で、授業はもうおしまい。
まだオルレアン地方はあと一週間復活祭のバカンスが続くし、
そうでなくてもフランス中人々は早くも夏のバカンス気分です。
今度の火曜日、次の火曜日、その次の木曜日と祭日が続き、
その前日の月曜日や翌日の金曜日にpont=橋 をかけて、
みんな連休にしてしまいます。
私たちも、Volvicで有名なクレルモンフェランのあるオーベルニュ地方で毎年行なわれる、jeep の集会に今度の金曜から4泊で行ってきます。
以前は日本の4×4magazineにその様子を取材して記事を書いたこともありました。
でも毎年同じだからね~。
今日はそれに向けて、クマが古いジープの整備をしていました。
動かなかったら、他の車で行きます。
久しぶりの自然の中への旅行で楽しみです。

それから、今朝は羊のベリベラが、新芽を全部食べてしまって、
食べるものが何もない土地になってしまうので、
草が生えるまで、里帰りさせました。
車に乗せる時、つながれたオオキミが寂しそうに吠えていました。
6月、毛を刈って、虫下しを飲ませたら、また連れて帰ってくるから、安心してね。

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by tchierisu | 2007-04-23 05:08 | クロスステッチ

10日前にお医者さんでいただいてきた処方箋の薬が効いたのか、
ここのところ花粉症の症状が弱まり、やっと調子が出てきました。
忘れていたけどそういえば、去年も同じ時期、同じお薬を飲んでいました。
目薬、咳止め、その他朝飲むの夕方飲むの...と たくさんありましたが、
1週間飲むこと!のシリーズが終って、いまだ飲み続けているのもありますが、
2週間前の苦しみがうそのようです。
よかった。

でもこのところ夏日のように暑かったりで、お散歩の復活がなかなかできません。
なのに食欲だけは出てきて、結果は推して知るべしでしょう。
あ~もっと動かねば~。

庭にも出れるようになりました。
うちのさくらは若葉がきれいです。


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これはうちの周りのさくらんぼ畑の15日の映像です。
ちょうど一週間前。
奥の方の畑まで花盛りなのがお分かりいただけるでしょうか?


庭をうろうろしていると、一昨年植えて、一時はもう諦めていた白樺の木からも若葉が出て、
やっぱり木は1.2年待ってみないと分かりませんね。
去年の秋、植木屋さんに植えてもらった、もみじやユーカリプスも葉っぱが出てきました。
うれしい!
池の睡蓮は、オオキミがざぶざぶ水に入って、
ずいぶんだめになってしまっただろうと思っていましたが、
これまた葉っぱがここの所見る見る大きくなって緑になってきました。
今年も花をつけてくれそうです。

ふと池の横を見ると、びっくり!

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以前は周りに宅地が少なく、畑との境界もなかったので、
種が飛んできて、もっとたくさんにょきにょき出てきていたアスパラガス!
でも庭を整備したので、もう出てこないと思っていましたが、
なんと今年も1本発見!
気がつくのが遅くてこんなに大きくなっていました。
以前生えていた場所をもっと探しましたが、やっぱりこれっきりでした。


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写真を撮って、すぐに根元から切って、油で直接軽く炒めてサラダの上に添えて、
根元まで充分やわらかかったです。
なんか買い物に行かなくて、新鮮な野菜が適量ゲットできて、うれしかったです。

隣のマルシアルおじさんの畑では、今年もホワイトアスパラを育てているようです。
ホワイトアスパラの畑は、こんもり高く盛った土が続いて、その中でアスパラが育ちます。
うちに飛んできた種はそのままお日様に当たったので、
グリーンアスパラになってしまったのです。
他でも街道沿いで産地直売やってます。
もうすぐ食べごろシーズン。
去年は何故か食べそこなったので、今年はしっかりいただきましょう。

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by tchierisu | 2007-04-22 02:00 | 自然

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SCISSOR KEEP ANCIENT THISTLE
(Le Porte Ciseaux Le Chardon Ancien)
Textile Heritage Collection キット
6.5cm×6.5cm  アイーダ



クロスステッチにも慣れてきて、調子に乗って、
人にプレゼントしようかな~ なんて考え始めた最初の作品。
でもまだ人様にはおこがましいので、
母がこちらに遊びに来た時、一緒にクロスステッチのキットを売っている店に寄って、
好きなのを選んでもらって、できあがったらあげるね、と約束しました。

シルバーグレーのアイーダに紫の色が気持ちよかったです。

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裏側にも小さな違うモチーフがあるのもかわいかったです。

キットの中には、本体部分のアイーダの他に、
中に入れる綿、ひも、ポンポンにする用に多目の糸も入っていました。
お仕立てははじめての私ですが、
スコットランドの会社のものなのに、フランス語の説明がしっかりついていて、
何とか私でも作り上げることができました。
これで10ユーロ50は安いと思います。
でもやっぱり写真のように、中の綿がきちんと入いらなくて、
お仕立てより、ステッチしてる方が好きだな~ ということも確認できました。

できあがるとさっそく日本に送りました。
本当ははさみに付けるものですが、母は最初から携帯電話に付けるために選んだのです。
今日も母の携帯にぶら下がっています。
人が見つけると、お世辞でしょうが、褒めてくださるそうで、
大いに気をよくして、木に登り、自信をつけたものです。
次の作品へのモチベーションが高まると言うものです。

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by tchierisu | 2007-04-21 08:35 | クロスステッチ



歌舞伎の報告の通り、3月末にパリに行ってきましたが、
その後風邪と花粉にもろにやられて、苦しんでおります。
今朝など、呼吸困難になるような喘息の様なせきで苦しかった~。トホホ...
それでその間PCに向かうこともままならず、
いろいろブログねたがあったのですが、機を逸してしまいました。
でもまあ、ダイジェストで、いくつかお送りします。

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うちの建っている土地は以前さくらんぼ畑だったところ。
日本ではもう散ってしまったようですが、
うちの周りではこれからがさくらの花が満開です。
さくらんぼができる木なので、ソメイヨシノとはちょっと違いますが、
花の色がほとんど真っ白。

しかしながら、私はこの木のアレルギーのようです。
生ったさくらんぼも5個も食べると呼吸困難に。
火を通せば大丈夫なので、ケーキにしますが、
収穫のため木の下に行っただけで、目や顔がかゆくなります。
今朝の呼吸困難も、寝室の隣で、この花が開いているからかもしれません。
苦しいよ~!


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周りの洋ナシ畑。
こちらはこれから咲き始めますね。

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羊のベリベラも元気にしています。
後ろがさくらんぼ畑。

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毎年うちの木よりももうちょっと後に咲き始めます。


加えてPAQUESのヴァカンスで、クマの娘も30日から8日まで来ていました。
で、皆でにぎやかにしてもらおうと、お友達を招いて、おでんパーティーもしました。

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関西出身のY嬢のレシピによる、『鯛めし』のご相伴にもあずかりました。
もしかしたらこれをいただくのって、はじめてかも~。
ホントはお頭つきの鯛で、土鍋で炊くと趣があるようですが、
もう充分おいしかったです~。
薄味で、とっても京都なお公家さんな味わいでありました。
ご馳走様でございました。

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by tchierisu | 2007-04-12 01:45 | フランス生活

3月29日の木曜日は、パリオペラガルニエの
市川團十郎、海老蔵、亀治朗を中心の、市川家歌舞伎公演、
『勧進帳』・『口上』・『紅葉狩り』 を観に行ってきました。

挿入の写真は、私が撮ったもので、暗いのでピンボケばかり。
何とか加工しなおしましたが、お見苦しくてスミマセン。
雰囲気が伝われば...と思います。

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私の歌舞伎との出会いは、
中学か高校の時、学校主催で国立劇場に連れて行ってもらった時がはじめて。
それ以来、大人になっても時々チケットが手に入ると、国立劇場に行ったりしていました。
フランスで暮らすようになってからは、よりいっそう日本の文化に惹かれて、
日本に帰国の際には、必ず歌舞伎座に行く私であります。
数年前のパリシャトレ座、2005年のシャイヨ宮も漏れなく行きました。
フランスで徐々に認められるようになった歌舞伎が、
今回いよいよパリオペラ座、それもガルニエでの初公演!
この記念すべき歴史的イベントを日本人として何としても観たい!と、
インターネット予約開始日に、必死に挑んだにもかかわらず、
希望の日時やいい席はあれよあれよと言う間に売り切れて、
この日の2階の横からの席になってしまいました。
でもまあ、その場にいて観れればいいので、大満足であります。

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歌舞伎のどこがいいのか?
まずやはり着物や舞台背景の色でしょうか?
どよんと曇ったような日本の薄い日の光の下でだからこそ美しい、
なんともあいまいな色。
ヨーロッパの強い太陽光線の下ではちっとも映えないあの色が
日本の美のひとつだと私には思えます。
それから、人間国宝になるほどの人達による、究極の芸。
小さい頃から一筋に磨いてきた芸には、やっぱりうなってしまいます。

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全般として見ていて気持ちがいいので好きな歌舞伎ですが、
おっかけをするほど内部事情に詳しいわけでなく、
この度も、亀治朗が誰なのか、ちっとも知らない有様。(恥)
今の大河ドラマ『風林火山』に出演の方だったのですね。
レギュラーを持ってお忙しいのに、パリ公演に参加で、すごい!
と知る人はおっしゃっていたようですが、私はキョトンでした。
海老蔵のプレイボーイぶりも全く知らない私。
別れたはずの女優さんがお母さんと一緒に、團十郎の奥さんの隣でパリ講演を観ていて、
よりが戻るのか....と、いろいろ噂されているのも、後から知った次第です。

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團十郎はがん治療を克服されての公演。
『勧進帳』は義経や弁慶が何なのかをよく知らない外人には、分かりにくい出し物で、
今まで取り上げられなかったそうですが、
市川家のお家芸なので、あえて今回演じられることになったそうです。
そんなことがないと祈るばかりですが、
病気だった團十郎の弁慶はパリで今回限りかも...
なんていう声もないわけではありません。
海老蔵の声の張りに比べて、團十郎の声に元気が無い様に思ってしまいました。
やはりお疲れだったのでしょうか?

前回のシャイヨ宮以来、なんと言っても目玉は、フランス語による口上。
シャイヨ宮の時はフランス語を話さない人もいましたが、
今回は全員フランス語で、一人ひとりが長く述べていました。
あれは亀治朗だったのかな? 歌舞伎の歴史を長々とフランス語で説明していました。
途中で間違えた時も、「Oh Pardo~n!」 と落ち着いて言い直して見事なものでした。
彼らのフランス語の台詞が同時に上の電光掲示板に字幕で出るのですから、
台詞を覚えるのが商売の役者さんとはいえ、やる方は完璧に覚えてないといけません。
『...私は暁星高校を卒業し、高校でフランス語を学んだので、
私のフランス語を皆さんが分かってくださるとうれしいです...』
と述べた方はどなただったでしょう。
確かに私の行っていた学校と姉妹校だったこの学校には、
歌舞伎のうちの子弟がたくさん通っていたのを思い出しました。

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パリの初日の様子はいち早く日本のNHKBSハイビジョンで放送され、
母が録画して送ってくれました。
初日は團十郎が弁慶を演じていましたが、
私が観たのは、海老蔵が弁慶でした。
健康に配慮して、一日交代だったようです。
なので、お芝居最後での「にらみ」は海老蔵のもの、
口上では團十郎の、2つの違った「にらみ」を観れたことになります。
日本からツアーできている方達が、2回講演を観るのは、そのためだったのかもしれません。

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それから團十郎の弁慶は、にらんだ後、幕に下がりましたが、
私の観た海老蔵の弁慶は、舞台の真ん中正面に作られた花道に下がっていきました。
客席に入るところに小さな扉も付いているし、坂道にもなっているし、通路も狭いのに、
長い棒を持って、片足で降りていく時、お客さんに棒が当たらないかと、ひやひやしました。
紅葉狩りで山の神様の役を演じた亀治朗も、花道から出て、花道から去っていきました。
普通花道はちょっと横にあるものですが、まん真ん中だし、
舞台との境には敷居もあるので、ピョンと飛び越えなければならないし、
團十郎には難しかったのでしょうか?

紅葉狩りでは海老蔵の女形役には惚れ惚れしました。
でも最後にその姫は実は人食いの化け物~というお話で、
最後の荒々しい獅子のようなあの長い髪を振り回すシーン、圧巻でした。
衣装も、「こんな色、普段歌舞伎座で使うかな~」と思わせるような、
ブロンズともゴールドとも言えるオレンジ系のキラキラで、
オペラ座のキンキラキンの内装に決して負けない、
オペラの衣装みたいな派手さ、豪華さでありました。
稲光に見立てた照明も、歌舞伎座では多分行わない、
現代のお芝居で使う光り方でした。
後から見た母からの録画の解説で、
照明は普段の歌舞伎よりも暗めにしてあると聞きました。
フランス人って、目が青いせいか、まぶしいの弱いですものね。
そんなところも、オキシダンタルなテイストを私に感じさせたのかもしれません。

NHKハイビジョンで、パリ公演の準備のドキュメンタリーや、
口上・紅葉狩りも含めた全ても、これから放送されるそうです。
また母に録画を頼んで送ってもらいます。
それを見るのが楽しみです。

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私が行った日は、半分くらいが日本人。
ざっと数えて、50人くらいの女性がお着物でした。
私の隣の席の日本人女性も着物姿でした。

去年10月母が来た時以来半年振りのパリで、しっかり美容院にも行きました。
着物も持っていけば、そこで着付けていただけるということも知りました。
私の美容師さんも、ちょうど同じ日に歌舞伎にいらっしゃるそうで、驚きでした。
歌舞伎に行くのに、自分で着付けた着物で...なんて全く自信ないです。
次回は美容室で着せていただこうかしら?
前の方の席の日本人女性の着付けが、きっとパリだしドレス感覚だからいいのでしょうけど、
まるで芸者さんのように襟をものすごく抜いていらっしゃって、
やっぱりあれはよくないですね。

一緒に観たお友達とも久しぶりに会えたし、お寿司もおいしくいただいて、
泊めてもらっておしゃべりもして、翌日のお昼は新しくできたお好み焼き屋にも行って、
久しぶりに日本を堪能した2日間でありました。
今度の帰国にもやっぱり歌舞伎に行こうっと。
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by tchierisu | 2007-04-11 00:23 | パリ歌舞伎