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とっても悲しい出来事。


今週の月曜日のことです。
お昼に羊ちゃんを見に行くと、べりの男の子が 小屋の中で寝ています。
それから夕方 今度はお水をあげにもう一度行くと、
なんとさっきの男の子が、さっきと同じ体勢のまま!
はっとして、急いで中に入ってみると、案の定、動きません。
クマにすぐ電話をして、クマがすぐにフレッドに電話をして、
フレッドがすぐに駆けつけてくれました。

フレッドは子羊の男の子の身体を隅から隅まで見てみます。
口の中も舌を引っ張り出したり、お尻や排泄物や、吐いたものがないか回りも見ます。
でも何にも異常が見られません。
本当に寝ていたように死んでいたのです。
もし釘などを飲み込んで内臓が傷ついたのであれば、
絶対にどこからか出血しているはずです。
女の子の方もよく見ますが、ちょっと元気がないようですが、
いつもの通りな感じです。
他の子にうつる病気だったら最悪ですが、それは今後良く観察することにして、
とりあえず男の子の遺体は、私が埋めるのは悲しすぎるので、
フレッドにもって帰ってもらうことにしました。
まだ硬直もしていなくて、丸々太った、ウールの中は、
ほんのりまだ暖かかったくらいでした。
フレッドの判断では、きっと何かをのどに詰まらせて、気管の方に入ってしまって、
呼吸困難になってしまったのではないかということでした。
自分で殺したわけではないので、いくら子羊の肉が好きなフレッドも、
今回はちゃんと埋めたとさっき言っていました。


牧場でたくさん羊を飼っていると、こんなことはしょっちゅうだそうで、
その度に獣医さんなんか呼べないというのもごもっともなことです。
いちいち情をうつして泣いてもいられないでしょう。
いつかはお肉として売るんですからね。
でも私はやっぱり 生まれた日からのことを考えてしまって、
たったの3ヶ月だったけど、うちにいてくれたご縁・・・なんて考え方で、
悲しくてシュンとしてしまいます。

お昼の時点で私が近づいていて、異常に気がついてフレッドに来てもらっていて、
さかさまにしたりして詰まったものが取れていれば、
生き延びていたかも・・・やっぱり私のせいだ・・・なんて自分を責めてみたり。
みんなから、そんな問題じゃないし、犬や猫と違うんだし、
そんなことできることじゃない、
たとえ早く見つけて、逆さにしたって、出てこない可能性が大きい・・・
他の原因かも知れないし・・・
その通りですね。
生き物って、その点が本当に辛いです。
でもそんなこと考えると、何の動物も飼えないですよね。

兄弟の女の子の方が、男の子の遺体をとりのぞいた後に来て、
探すように下をくんくん嗅ぎながら びえ~ っと一声鳴いたのに、
涙を誘われてしまいました。
でもその後はすぐに、他の3頭は何事もなかったように、もぐもぐ食べ始めるんですけどね。
羊は犬みたいに頭良くないから、何にもわかってないよ・・・って。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない・・・

その後、数日間、いつもより注意深く ベリベラのところに行って見ていますが、
女の子も元気に食べまくって、走ったりもしています。
ベリもベラも元気にいつも通りで、私が近づくと 「パンちょうだいべ~」と鳴いてきます。
今のところ、病気ではないようです。
本当に男の子はどうして死んでしまったのでしょう?

フレッドの車を見送って、ふと見上げると、
その晩に限って星がものすごくたくさん出ていました。
男の子はこの中のお星様のひとつになったんだな~って、実感しました。

とっても悲しかったです・・・

by tchierisu | 2008-01-12 09:45 |