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ショックな出来事!


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先日、郵便受けに、私への宛名が手書きの1通の手紙。
ダイレクトメールではありません。
中を開けるととってもショックな内容!
じっくり読むうちに泣けてきてしまいました。

最近なかなか時間が取れませんが、
クロスステッチにはまっている私にとって、
オルレアンの町の中心にある、
クロスステッチのキットなどが豊富にある ドレ・ドールズ・ハウス は
私にとって、本当に大切な存在であります。

町の中で小売の小さなお店を経営していく大変さは、
以前パリで、そんなお仕事をしていただけに、よくよく知っている私です。
ブログで紹介したり、お友達にもお教えして、
広く皆さんに知ってもらって使ってもらうようにしてきたのは、
細くでも永くお店が続いてくれることを祈ってのことでした。
無くなると困るのは私なのです。
私もオルレアンの町に行った時は必ず立ち寄って、
小さなものを買ったり、キットを買ったり、
おしゃべりだけで終わらないようにして来ました。
お陰でどんどん手をつけないキットが増えましたけど...

でも、現実は厳しいもの...
そんな私の想いも虚しく届かず、
お手紙は、この11月末閉店のお知らせでした。
うえ~~~ん。涙涙涙。

お手紙には、店長のシルヴィさんの、
20年前の開店から今日まで続けてきたお店への想い、
でもここのところの経営不振で、今まで一緒にがんばってくれてきた、
パスカルさんとヴァレリーさんに支払いができなくなってきて、
だからと言って、一人で続けていくのは不可能で、
彼女達に閉店することにした...と言えないで苦しんだ様子が書かれていました。

こうなった一番大きな理由は、ネット販売やサロンで購入する人が増えて、
お店に来るお客さんは、糸だけの購入や、アドバイスを求めに来るだけだったり...
かく言う私も、なるべくドレドールズで買うようにしよう、と思っても、
インターネットをあれこれ見てしまうと、欲しいものが出来てしまって、
せめてポチッとする前に、お店に行って、あったら買うけど、
なければネットで買ったりすることもありました。
ネットを見ていなければ、他を知らないのですから、お店の在庫の中から
あるものを買って満足していたことでしょう。

手紙の最後には、手書きの私へのメッセージも添えられていて、
「ポジティブなこととして、今後は時間ができるので、
自分の刺繍と、歩くことがもっとできるわ!」
とありました。
彼女も私の様に、歩くのが好きで、この夏の2週間のバカンスは、
アルプスの南の方、エクラン山塊に歩きに行ったはずです。
日曜日に歩くのも、平気で20キロ30キロ歩くそうです。
いつか一緒に歩きましょう...と私の連絡先を教えてあったのでした。
パスカルさん、バレリーさんも含めて、
彼女達とのそんな楽しいおしゃべりも、私をドレドールズに惹きつける理由のひとつでした。

20年もやってきたお店を手放すのは、本当に辛いことでしょう。
その想いが、素敵に綴られた心のこもったお手紙の行間から伺えて、
何度目を通しても、泣けてきます。
繊細で素敵な心を持つシルヴィさんなのです。

9月18日から、11月末の閉店まで、閉店セール リキダシオン 中です。
時間帯も今までは月曜日を開けていましたが、
火曜日-金曜日 10H~18H30
土曜日      10H~19H
に変更です。

オルレアン近郊にお住まいの方、一度行ってあげてみてください。
掘り出し物があるかもしれませんよ。
私もお便りを受け取ってから、まだ行けていません。
欲しいキットがあるのですが、もう売れてしまったかも。

ドレドールズ閉店後は、ネット購入に頼ることになるのでしょうか?
オルレアンにはあれ以上の店はありませんからね。
足らない糸一つ買うのも、あそこに行って彼女達とお話しするのが本当に楽しみだったのに...
本当に残念です。

いつかシルヴィさんと歩くことを実現させて、
今後も個人的にお付き合いしていけたらな~。








  
by tchierisu | 2007-10-01 19:49 | クロスステッチ