クロスステッチ 作品 本当のその5

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Abécédaire du grand air
雑誌 『Ouvrages broderie』 Hors série No.9 Décembre 2002 より
195x163 points   27.8x23.2 cm
アイーダ生地 ; 7points/cm
           rustico Zweigart, coloris mastic aspect chiné



前回発表の、クマにプレゼントした3作目を裏でやっていた時の、
表でのオフィシャルな作品です。

クロスステッチにはまり始めて、
フランスのクロスステッチ事情はいかがなものかと、いろいろ注意してみると、
いくつも雑誌が出ているのが分かってきました。
いろいろ吟味の結果、一つの雑誌の定期購読を申し込みました。


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山好きの私は、このバックナンバーに山特集があるのを見つけて、
さっそく取り寄せ、その中のひとつをまず手始めに手がけました。
アイーダ生地も雑誌の最後のページから通販でメートルで買いました。
この作品に使ってもまだあまっていますが、
気に入ったリュスティックな茶色いぽつぽつが入ったアイーダなので、
またいつか使えること間違い無しです。


額は、当時パリで任されていたブティックの買い付けの合間に、
サンジェルマンデプレの知人の店に寄った際、隣に素敵な額屋さんを発見。
そこでリュスティックなバゲットを見つけて、私の作品に合わせて作ってもらいました。
「なるべく木に節目が入ったところを使って、
リュスティックさを強調してください」 とお願いしました。
今、時間が経って、ほこりをかぶってそれを払う時の感触もいい風合いで、
作品より額のよさが目立ってしまいます。(笑)

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自分が刺した作品をあらためてしみじみ見ていると、
刺していた頃の思い出が浮かんできます。
母がフランスに遊びに来ていて、電車がストで止まって、
一緒にパリオステルリッツ駅で待っていた時も、これを刺していたな~ とか...


真ん中のお花に1本取りの茎のモチーフが、
赤茶とからし色の彩りといい、
イタリアのアルプスから、マッジョーレ湖の方を旅した時のイメージが何故か広がります。

ウサギもいるし、
よく高ーい岩の上にいるのをハイキングの際に見かける、
アルプスに生息するシャモワもいます。
エーデルワイスの柄の突いた、杖。
今度山行ったら買ってこようかな?
シャモニのフレジェールの前に立っているような、アルプス風の教会。
アルプスの3大花のひとつ、ジャンシアン。
左右や下にある、細かいお花のモチーフが
色もかたちも繊細でかわいくて特に好きです。

上下左右の茶色いハートや星みたいなお花の中に真っ白を刺したモチーフを見ると、
何故かクッキーのオレオを思い出してしまう、最近甘い物好きの私です。

一番上の山のモチーフは、どう見ても私の仕事場、シャモニの山塊です。
シャモニの谷の反対側の、ラックブラン辺りから見た景色です。
一番左のエギーユドヴェルトの次に来るのが、レ・ドリュなので、
より本物に近づけるために図案をアレンジして、よりいっそうとんがらせてみました。(笑)
そのあと右方向へ、奥にグランドジョラスの北壁、
その下にはメールドグラスがあるはずです。
そのあとは3つのシャモニ針峰群、グレポン・ブレティエール・プランと続き、
小さいのがエギーユドミディのつもりかな?
手前の標高の低いタキュルの方が高く見えてしまいますが、
本当はその奥の方にあるのが、
ヨーロッパアルプス最高峰の、まあるいモンブランの山頂なのです。
(...なんて、間違ってたら、もう山のガイドも失格ね...
オコタンペコさん いかがでしょう?(笑))

ここのところ、山とご無沙汰で、とっても山が恋しいです。
そんな時この作品を眺めては、ため息をついています。
私の作品の中で、思い入れが強くて、ランクの上位に入ります。




おまけ :
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これを刺している頃、
パリの店で、日本のちりめんの生地を売っていましたが、
その端切れで、針刺しなんかも作りました。
端切れの形をそのまま使ったので、こんな形になりました。
これは今も毎日使っています。

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by tchierisu | 2006-12-08 00:54 | クロスステッチ