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私の贅沢...涙の筑前煮。

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この写真。
日本にいらっしゃる方には、なんでもない絵ですが、
フランス、それも田舎に住んでいる者には、
涙もののよだれものであります。

今までは、材料がないので作ることをあきらめ、
ページを開けば、ため息が出るだけなので、
見ない様にしていた料理の本の和食のページを
先月以来、ぺらぺら眺められる様になった喜びは、とっても大きいというものです。

次回は何を作ろうかと、検討の結果、
やっぱり筑前煮!!!

身体にいいというのに、レンコンやごぼう等の根菜は
フランスではとっても手に入りにくいです。
でも今回は、京子さんに注文できるので、
例えば、ごぼう2本で19ユーロとお高いですが(1€=150円で計算の昨今)
やっぱりそれを求める日本人のDNAには勝てず、
材料を揃えることにしました。

なんと言っても嬉しかったのは、
調理している最中の、ごぼうとこんにゃくの香りです!
こんにゃくを自分で料理するのなんて、
10年以上ぶりです。

サトイモは、こちらではアフリカ人も食べるので、
中国食材屋さんでモドキを売っていますが、
今回もう水煮してある冷凍ものしか手に入らなかったものの、
やっぱり日本ものは味が違います。

レンコンも水煮してあるのだったので、ちょっとしゃきしゃき度に欠けましたが、
今度はちょっと時間をずらして、後の方に入れるのがいいかも?

たけのこも、中国ものでなくて、京子さんで買った日本ものをこだわって使ってみました。

きぬさやはフランスではポピュラーではありませんが、
最近グルメのフランス人が食べるようになったので、
AUCHANで売り始めています。
パックの後ろに、調理の仕方の説明が懇切丁寧に書いてありました。

鶏肉は、やっぱり日本のものよりもおいしいです。
きっとどれもこれも地鶏だからかな?

にんじんも、日本のよりもお安くて、香り高いのが普通です。

干ししいたけや、だし、
しょうゆやみりん、調理用の日本のお砂糖や、お酒なんかも
ひとつひとつ取り上げれば、手に入りにくいもので、取り揃えるのは苦労なのです。

それでできた、とっても高価で、貴重なる私の筑前煮がこれです!
ここぞとばかりに、大量に作りました。
これでも半分食べちゃった後の量です。
写真アップのための大きな器がなくて、
鍋をひっくり返して盛ったので、
こんな美しくないてんこ盛り写真になっちゃいましたが、
私にしては、涙ものなのであります。

小分けにして、冷凍にしました。
引越しお祝いにと、日本人の方に、ちょっとおすそ分けもしました。
身体にいいんだからと出すと、
クマも「フンフン」と言いながら食べてくれました。

こんにゃくが一番嬉しかったかな?
次回もこんにゃくは頼むことにしよう。
まだごぼうとレンコン残っています。
やっぱりキンピラかな?
それとも、どなたか、なにかいい他のレシピのアイデアありますか?

いつもこんな思いまでして、作りたくなる和食です。
そんなに恋しいなら、日本に帰れ...と言うところですが、
人間なんでも、無いものねだりで、
本格的な和食をこんなフランスの片田舎でまず作れて、食べられると言うことが、
まったくの贅沢だから、よりいっそうなのだと思います。
私は本当にしあわせ者であります。

日本の皆さん、身体にいい素敵な和食、
材料もすぐ手に入るのだし、
日頃から、せいぜいしっかり、私の分まで食べるようにしてくださいね。
by tchierisu | 2006-12-03 20:36 | お料理